整備工場に入庫していたアルファGTが、3週間ぶりに帰ってきました。
その間、北海道にツーリングに行っていたこともあって、それほど不便は感じませんでしたが、ガレージにいないとなると、やはり寂しい。
整備工場が多忙のようで、なかなか手がつかない状況でしたが、無理言って少々急いでもらいました。
愛人がいないと日々に生活に支障をきたすまでになってしまったようです(笑
今回の主なメニューは以下の通り。
・タイミングベルト・テンショナー・プーリー・ファンベルト交換
・ウォーターポンプ・クーラント交換
・サーモスタット交換
・イグニッションコイル・スパークプラグ交換
・エンジンオイル定期交換
上記に合わせて、ショートパーツの交換も当然行っています。
まずは本丸のタイミングベルト。
取り外された8年4万kmのベルトは何の問題もなく、かなりキレイな状態でした。
ただ、アルファロメオ(というか欧州車)の場合、国産車と異なり、いきなりコマ飛びすることがあるらしく、見た目キレイでも油断できないとのこと。
そういった意味では、結果がどうあれ精神安定上、交換しておいて正解と考えています。
また、タイミングベルトを支えるプーリー類。
アイドル時に異音がするので、ここの不良を疑っていましたが、目立ったガタはないようでした。
ちょっと触っただけではわからないようなガタが、回転運動をすることで異常を発していたのでしょうか。
水温上昇と異音の原因として一番疑っていたウォーターポンプ。
これも予想に反して?、案外綺麗な状態でしたね。
このプラスチック製の羽根にヒビが入っていたり、ひどい場合は熱で溶けていたりすることがあるようですが、見た感じ正常な状態でした。
ただ、経年劣化でいつ壊れるかわからないし、タイミングベルトを外さないと交換できないパーツなので、結果がどうであれ交換が正解です。
写真のウォーターポンプの上にあるのが、サーモスタットです。
整備工場によると、GTA世代のV6はこのサーモ廻りのハウジングやホースからの漏水事例が多くなってきたらしく、今回は予防整備としてメニューに加えていました。
外してみると、結束バンドやOリングの不良から、冷却水が漏れる寸前だった模様。さらに冷却水経路内のサビが思いのほか酷く、研磨でサビ落としをしていただいたそうな。
サーモ自体は若干反応が鈍くなっているとのことでしたが、それより配管を繋ぐ接合部にトラブルを抱えつつあったというのが大きな事象だったと。
大物の機能パーツそのものより、ゴムパッキンや結束バンドというショートパーツの経年劣化が進みやすく、それが原因で致命傷を招きやすいという傾向があるようです。
ヘッドを開けるので、エンジン内部も見ることができるわけですが、内部は非常にキレイだったと報告を受けました。
エンジンオイルが定期的に交換されていた証拠とのことで、これは嬉しい結果。
懸案だったヘッドカバーからのオイル漏れも解消。可能な範囲で清掃もしていただき、見違えるほどクリーンなエンジンになっていました。
更には、スパークプラグとイグニッションコイルの交換。
イグニッションコイルは完全に予防整備。やはりGTAのV6に、経年でリークが発生している例が多くなってきているとのことで、リフレッシュの意味を込めての交換です。
プラグは中古を買ったらまず交換がマイルールでしたが、アルファV6は交換が面倒なので、今回まで引っ張っていました。
外したプラグは、おそらくNGKのイリジウムタフ。個人的にはギャップが大きいように見えたので、交換しといて良かったかなと。
焼け方はまぁ揃ってはいますが、ネジ部にオイル痕があるものがあったりと、様相にバラツキが。
アルファV6の場合、このくらいは許容範囲とのことですが、これで正常ならエスのエンジンはすんごく素晴らしい状態ですね。。
ちなみに新しいプラグは、工場のオススメでチャンピオン製です。
とまぁ主なところでこんな結果でした。
メカニックの方にいろいろ教えていただきましたが、オイル漏れは巷のV6と比べれば全然問題ないレベルらしく。
致命的な部分も見られず、GT 3.2 V6としてはかなり程度が良いとのお墨付きをいただきました。
たまたま別のGT 3.2 V6が車検整備中で工場に入庫してたのですが、こちらはかなり・・・な状態(汗
ただ、こういう状態は決して珍しいことではないらしく。。
そんな中で、悪くない個体であるとの見立てには、心底安心させていただきました。
入庫前と何ら変わらないように見えるエンジン。
実際は、ヘッドの油汚れはすっかりキレイになってたりするわけですが、その進化は走らせてこそ。
公道に出てアクセルを踏んだ瞬間、その違いは明確に伝わってきました。
ウルトラスムーズな回転はもちろん、圧倒的にトルクフルなフィーリングに大変身しているではないですか。なんじゃこりゃ〜
すごいです。激変。新車の時はこうなのかもしれないですが、新品の状態を知らないので感激の度合いが大きい。
エンジンの力感が一回り大きくなり、以前にも増してトルクが溢れ出すフィーリングが感じられます。
ベルト・プーリー類の交換はもちろん、それに伴う厳密なバルブタイミングの調整と、プラグ・コイル交換が合わせ技で効いているんだから、当然て言えば当然なんですが。
アイドリング時の音も静かになりました。
プーリー付近から異音が発生していましたが、それも聞こえなくなりました。(←これは冷間時にも確認する必要はありますが)
冷静に考えれば、正常な状態に戻っただけなのかもですが、、それだけも満足です。
やはり歌わせてナンボのエンジンなので、思いっ切り回せないことには所有している意味が無い。
そこんところはエスと同じ扱いなので、今回のメンテナンスでようやくスタートラインに立てたという感じ。
覚醒したアルファV6のフィーリングについては、また引き続きレポートしたいと思います。