2月 112012
 

工期も半分を過ぎ、いよいよ工事は仕上へと突き進んでいます。
ここらで今まで語っていなかった、工事を担当している工務店について少し。

これまでの記述から見当が付くと思いますが、今回の工事はいわゆるハウスメーカーではなく、住宅の建築工事を請け負う普通の?工務店に依頼しています。
以前から家をつくる時は、自由設計という売り文句を謳いながら実質は既製品を売るハウスメーカーではなく、建築の従来の姿である一品生産を旨とする工務店に頼みたいと考えていました。それも、地域に溶け込んだ昔ながらの職人気質の棟梁がいるような気質の職人集団に自分の家を託すのが夢でした。

家に対する理想があり、その上ある程度自分でデザインしたいという欲望があったので、建築家と呼ばれる職能を利用するのことにも否定的。とはいえ、どこかにコネや繋がりがある立場でもないので、地道に建ててくれるところ探すしかない状況でのスタートでした。
数年前から、これはという工務店にコンタクトを取り、実際に会って話を聞いたり、実際に建てられた住宅を見に行ったりしていましたが、どうも共感できない、求める何かが違うとかいった感触があって、これまで関係が成就してこなかったのが実情でした。

そんな中、いつものように建築に関してWebでいろいろと調べものをしていた時に、たまたま他のことで検索して引っかかったのが、いま建築をお願いしている工務店です。会って面談して、これなら任せられると初めて思いました。出会いは本当に何がきっかけかわからない、とは言いますが、まさにそんな感じで知り合いました。

東京の板橋区にある工務店ですが、本当に小さな会社で、大工2名を含めてたった4人の会社です。
社長は地元大工の三代目で典型的な堅物かと思うような経歴ですが、実際は設計事務所上がりで大工でありながら設計者の気質が旺盛な人。
でも、それが大きな要因でした。単なる工務店だったらイマイチ響かなかったと思うんですが、小さいながらもデザインしながら注文住宅を手掛け、そのセンスが伝わってくる実績を持っていたのが大きかった。
実際に話をしてみても、その人柄、理念に対して共感できるものが多かったんだと思います。それまで接した工務店と比べてもレスポンスが良く、横柄な感じも全く無かったので、すぐにここに頼もうという気になりました。

建築を頼むにあたって、ひとつ、通常の建設会社ではなかなか受け入れ難い条件がありました。それは、僕自身が家のデザインをするということ。
自分が考えている理念を実現するため、それを受け入れてくれるというのが大きな条件だったわけです。

 Posted by at 9:29 PM
1月 222012
 

間柱が入り、壁下地の合板が張られた状態を屋内側から。
窓枠の下地が既に入っていて、一部アルミサッシも取付けられていました。早いです。あと3ヶ月も何するんだろう(笑

仕上げらしきものはまだまだ先ですが、この時点で決めておかないと手戻りになることやできなくなることが非常に多いので、検討事項は山ほどあります。
通常のやり方だと、着工までにほとんどの仕様を決めてるケースが多いかも。けれど今回のプロジェクトは、見積段階では主要なスペック以外の細かい仕様はとりあえず仮置きして後から考えて、費用は増減で対応することにしていました。

そもそも選ぶ範囲が狭く、決まったメニューから選択するしかないハウスメーカーの家はこんなことで悩む余地もありませんが、予算さえ許せばほぼ無限にある選択肢から仕様を決めて行く行為を後回しにしていたために、今がいちばん仕様決定に悩む時期になっているわけです。

スケッチを描いて検討したり、カタログを見てあれこれ悩んでみたり。その作業がまた楽しいんですけど、やたら時間がかかって、休日は現場に行く以外はほとんどそんなことやってます。
悩まなくても決めればいいわけですが、下手にいろいろ知っているだけに、自分でも思うけど「考え過ぎ」てます(^ ^;

まぁそれはさておき、床ができて窓の位置も明らかになったので、窓からの採光や生活空間から切り取られる外部の眺めがわかるようになってきました。(写真のように)
住宅地で、残っていた分譲区画の最後の1区画なので周囲は建て詰まっていますが、東側に一部分だけ「抜け」のある所があります。その「抜け」を利用するのも設計時のテーマのひとつでしたが、実際に確認できるところまできました。
おおよそ予想通りか、むしろ思っていた以上に上手くいっていそうな感じ。

考えてきたことがひとつひとつ明らかになっていくので、それが吉と出てるのか凶と出てるのか、毎回が楽しみです。

 Posted by at 2:55 PM
1月 122012
 

R style Houseの建設現場が、年をまたいでようやく再開。
昨年末までで基礎が完成していたので、再開直後にいきなり建て方の工事から始まります。

建て方とは、柱を立て、梁を掛け、棟木を上げる工事。つまり、家の骨組みを組み立てる工事です。
建て方は通常1日か2日かけて一気に行うので、住宅の建築過程ではおそらく、もっともドラマチックな瞬間になります。
だって何もない基礎の上に、一夜城の如くいきなり家の形が出現するのだから。

そういう瞬間なので、家の建築では古くからこの建て方の完了は特別な意味を持っていて、その瞬間を差す言葉が存在します。「棟上げ」とか「建前」という言葉ですが、現代では「上棟」と呼ぶのが一般的でしょうか。

そんな感動的(になると思われる)瞬間なので、建て方が始まる明日から現場に張り付く予定。
予定では、土台から棟上げ、屋根の下地までを、丸2日間かけて一気に施工することになっています。
それだけにいつもは数人しかいない現場も、この2日間だけは10人程度の職人さんたちが大集結。大きな重機も稼働して、施工期間中もっとも活気のある劇的な時間になる予定です。

一生に一度しかないと思われるこの瞬間。ぜひとも楽しみたいと思います。

 Posted by at 9:54 PM
1月 112012
 

年末に届いていた不動産取得税の減額申告書を、先週末書いて提出しました。

土地を購入したら当然取得税がかかるわけですが、さすが東京23区、周囲は田舎の様相でも評価額の立派なこと。。目の飛び出るような税金額が記載されています(汗
一瞬(相当)焦りましたが、、住宅を建てるために購入した場合、その金額をいきなり納めるのではなく、申告をすることで減免措置が受けられるとのこと。
早速、記載の計算式(これがまたややこしい)に沿って弾いてみると、どうも全額免除っぽい。解釈が間違ってなければですが(^ ^;

確定申告と違って申告書自体はとても簡単で、土地の契約書など必要添付書類を付けて都税事務所に送付しました。

不動産を持つと取得税に限らず、固定資産税、都市計画税といった税金がかかってきます。
税金の他にも、土地や家を買うためにローンを組むと、どんなに想定していても、いろんなおカネがかかって、その都度ビビってます(笑
特に腑に落ちないのは、ローンや登記に関わる諸費用。とにかく、手数料的なものにいちいちお金を払わされます。それだけ動いてくれる人がいるんだったらまだわかりますが・・・
それに比べたら建設費用は、まだ明瞭な気がしますね。。

 Posted by at 3:37 AM
12月 182011
 

現場をチェックがてら、工務店の担当者と打合せをしました。
工程の確認はもちろん、地盤レベルの納まりの件や、建具関連の確認、屋根、外壁の仕様、納まりの確認など、今後の工事に関する内容で検討中のことについて話し合いました。

新築工事が始まってからも、決めなければならないことが相当量あります。
設計段階では一般的な仕様まで決めていたものを、具体的な製品にまで落とし込んで検討、決定しなければならないからです。

いわゆる建売り住宅では、出来上がった家を買うわけだから決めることはほとんど無いだろうし、ハウスメーカーの注文住宅でも、決まったメニューから選んでいく程度。
何もないところから設計を始め、文字通りオリジナルの家を計画している今回のプロジェクトは、予算内で好きなように仕様を選択することができる反面、決めなければならないことが非常に多岐に渡って時間を費やします。何となくコレ、コレ、っていう感じで決めていければ楽かもしれませんが、相当年数住む場所であることを考えると(性格的に)そうそう簡単には決められないことが結構出てきます。

机の上に図面とカタログを広げて、あーでもないこーでもないを繰り返している週末。割と決断力はある方だとは思っていますが、こと自分の家のことになると、意外なほど優柔不断なワタクシ。
完成してしまえば、その時間が楽しかったんだよなぁ、って言えるんだとは思いますが(^ ^;

悩みに悩み抜いてる過程は、その工事が始まる都度、紹介しようと思ってます。

 Posted by at 1:32 AM