2月 042013
 

2013 02 04 05

R style House の照明はごくごくシンプルな器具を採用しています。
どうしても目の行きやすい高い位置にあるものなので、あまり目立ち過ぎてほしくない。明かりそのものが欲しいわけで、それを発する器具はできるだけ空間に埋没していてほしいわけで。

そんなこんなから、ダウンライトか、あるいはほぼ電球丸出し!な器具を敢えて使ってます。

上の写真は最高天井高4mを超えるメインの生活スペースで、壁面に設置された照明器具が写ってますが、物凄く素っ気ないでしょう?(^ ^;
陶器レセップを彷彿とさせる金属製の電球ソケット(MAXRAY製/定価1800円!)に通常のボール球。この壁面灯たった4灯で大空間を照らしています。 このシンプルさがたまらなくイイのです(^ ^)

さて、このソケットに刺さっているボール球、何の変哲もない電球で、実際そうなんですが、本当に「電球」なんです。
つまりは、通常使われる「電球型蛍光灯」とか、昨今メジャー化してきた「電球型LED」とかではなく、エジソンが発明したフィラメントが発光するいわゆる本当の「電球」ってこと。その前時代的な電球を、敢えて使っているのです。

省エネの観点から、淘汰されつつある「電球」。
いくら蛍光灯やLEDで形も光の色も類似するものが作られたとしても、そもそも発光の仕方が異なるので、これらと電球とでは光のが違います。
ぼわ〜っと暖かく「灯る」感じで光を発するのは、「電球」ならではの味。
演色性やリラックス効果があることも有名で、例えば雰囲気のいいレストランや品の良いディスプレイには、ずっと電球の類が使用されてきました。
その光のの差が歴然と感じられるので、自宅のデザインの折にも、長時間を過ごす空間だけは電球を使用することにしてました。 

その「電球」、省エネの観点から徐々に生産が細り、遂には国の方針で大手メーカーの国内生産が昨年で終了しちゃったんですね。
蛍光灯やLEDで代替できるというのが理由らしいですが、先も書いた通り、光のが全然違うので、国策で電球生産をヤメさせるというのには納得がいきません。

新築当時はまだ在庫があって普通に購入できましたが、最近はもう店頭に並んでません。正確に言うと、普通の形の電球は売ってますが、この家で使っているような「ボール球」が見つからなくなってしまいました。

 Posted by at 1:12 AM