4月 192013
 

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パッドはEK9時代から何度も交換しているので何の問題もないですが、ローターを交換するのは初めて。
実はEK9の時にローター純正新品に替えているんだけど、その時はディーラーに作業してもらったので。。
専用ガレージもあることだし、今回はDIYに挑戦です。

まずリアから交換。
基本的にフロントもリアも作業内容は同じなので、以下の内容は共通だと思ってください。

タイヤを外してブレーキパッドを外す。
その次、キャリパー本体を外すわけですが、ここからが未知の領域(笑
ただ、ブレーキは至極シンプルな構成をしているので、事前に仕組みを理解しておけば、特に難しいということはないです。
ブレーキ廻りの構成が難しいと、組み付ける人の力量で性能が変わってしまう可能性が出てくるので、誰がやっても同じ性能になるようシンプルになっているのだと、勝手に解釈してます。

キャリパーが外れたら、いよいよローター。
これは意外なことに、ホイールとハブの間に挟まっているだけの場合が多く、車種によってはホイール外したらグラグラしている、ってこともあるみたい。(それくらいシンプルな構成ってこと)
ホンダ車の場合は、一応ローターが皿ネジ2本でハブに締結されているので、フリーになるってことはない。

ただ、このネジが曲者。ブレーキの熱で完全固着しているのが常で、ドライバーではまず100%ネジ山をナメて、悲惨なことになるらしいのだ。
グラつかず作業性は良いものの、いざ交換時には悩ましい。

事前の調査で、このネジ外しはキモであるってことがわかってたので、事前にインパクトドライバーを準備し、更に別の日に事前に外れるかどうか実験までしといたんですよね。
結果的には一発で外れるもの、何度か叩いて外れるもの、まちまちだったけど、問題なく外せて万事OK。逆にインパクト無いとどうしたって無理ですねたぶん。

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ネジが外れるとローターはフリーになり外れるはずだが、ローター本体はハブに固着しているのが常。ブレーキの熱はもちろん、サビで一体化している(笑)ので、ちょっとやそっとでは外れないのだ。

ここはもう力技。プラハンでローターを叩きまくって、衝撃でハブから分離。

ローターには固着したのを分離させるために、8mmのボルトをねじ込むサービスホール的なネジ穴があるので、適したボルトを閉め込んで浮き上がらせることも可能。でも力技でいけました。

ここまでが作業のハイライト、な割りに、写真を全然撮ってませんでした。それどころじゃなかったってことでしょ(笑

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外したローター。これはリアローター。
パッド接触面以外はサビまみれ。
こんな重量物が、足回りの先端に垂れ下がっているなんて。
ローターの軽量化なんてのができたら、それだけで飛躍的に運動性能上がりそうだ(笑

後は新品パーツを使って逆戻し。
その前に、せっかくここまでバラしたので、ブレーキクリーナーやパーツクリーナーの類を使って各部を清掃しときます。
ハブ面のサビも、ワイヤーブラシでできる限り除去。

 

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新しいローターは、組み付ける前にブレーキクリーナーで十分に脱脂し、汚れないように装着。ネジは真鍮ブラシで磨いて再利用しましたが、できれば新品を用意した方が良いかも。

ローターを留めるネジ、キャリパーのボルトには、次回の整備のためにスレッドコンパウンド(焼付き防止剤)を塗っておきます。

ブレーキパッドを組み付け、キャリパーピストンを戻す。
このキャリパーピストン戻しは、パッド交換の際には避けて通れないですが、結構コツが要ります。結構頻度が高いので、今は専用ツールを持ってますが、昔はフロント:プライヤーや、リア:ラジオペンチで何とか戻してました。

特にリアは、ピストンを回しながら戻すので、作業性が悪いとイライラします(笑

2013-04-19_05.jpgピストン戻しの際には、エンジンルーム内のフルードタンクを注視。フルードが押し戻されて、溢れる可能性があるから。
前回フルード交換時は、同じZONEのパッド新品に交換時だったので、理論的にはちょうどいい量に戻るはずですが、念のため。

パッドを押さえるキャリパーのボルトを締めたら、タイヤを戻す。

この際、ローターに接触するホイールの裏面部分も、サビを落としてキレイにしておきました。

 

2013-04-19_06.jpg最後に絶対忘れちゃいけないのが、ブレーキペダルを踏む、ということ。
戻したキャリパーピストンを、適切な位置に押し出すという意味で、これやらないと動き出し一発目のブレーキがスコーンと抜けて大変なことになります。

実は大昔(EG4の頃)、初めてパッド交換した際に、コレ忘れて塀に突っ込んだ過去が(爆

今でも忘れそうになるので、作業する前に運転席メーター前に、「ブレーキ踏み込め!」って書いた張り紙してます(^ ^;;

 

以上がおおまかな流れ。
最初に書いたように、作業自体は非常にシンプル。外すものもたかだか知れています。
作業のポイント的には、ボルト・ネジを外せるかどうかが全て、なんじゃないかと。
ローターの皿ネジはインパクトドライバーが必須。

それと特に固いのが、フロントのキャリパーを外すための17mmのボルト2本。すごいトルクで締まってるのか、熱固着してるのか(たぶんその両方)、通常のメガネレンチではどうにもこうにもびくともせんのですよ。
1/2のスピンナハンドルでやると一発でした(これになかなか気付かなかった)が、長い柄のスピンナが入らないボルトもあって、そこは最後まで気合でした。

これらはすべて、ラスペネ吹いて十分浸透させての話なので、潤滑剤も必須。それを十分落とすクリーナーも必須。
道具の充実度が作業のポイントのような気がします。

2013-04-19_07.jpg

今回は各部の清掃も併せてやったので、時間がかかりましたが、焼付き対策も施したので、次やるとしたら結構すんなりできるんではないかと。
またローター変えなきゃならないとしたら、相当先ですけどね(^ ^;;;

注意)ブレーキは安全に関わる重要な部位ですので、分解整備は自己責任で。
   1059も自分のクルマだからやっているだけで、他人のクルマだったら、できる自信があっても受けません。
   相応の道具と自信がない場合は、素直にプロに任せましょう。

 Posted by at 1:43 AM