9月 272013
 

県道58号は、鳥海山の北側山麓を横断するようにして延びる道。地図を見る限り、同程度の高度を保ちながら延々と延びているので、ブルーラインみたいな過激なヒルクライム&ダウンヒルのワインディングではない。

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中央線のない狭い道の部類に入るけれど、決して走りにくい道ではない。

途中に木材を切り出している重機やトラックがいたことから、林業に支障のない程度の幅員が確保されているせいかもしれない。それ以上に、崖地や渓谷といった切り立った地形とは無縁で、なだらかな山塊の裾であることが、曲がりくねった深い森の道にもかかわらず、穏やかな表情を見せる大きな要因になっているのかもしれない。

気持ちのいい森の道が続く。
コーナーの道幅があるためライン取りは自由で、こんな道でもかなり走りを楽しめる。

延々と走り続けると、やがて鳥海山北側の登山口である祓川への分岐に出会う。
祓川登山口へはピストンとなるが、距離はさほどでもなさそうだったので、登山口の駐車場まで往復することに。

登山口から鳥海山の勇姿を拝めるかなと期待したが、頂は分厚い雲に覆われて叶わず。
祓川には野営場もあるようで、登山者だけでなく、バーベキューの準備をしている人の姿もあった。

再び県道58号へと戻る。
ここから道は北の方角に向かうので、山麓を横断していた道は山を下りる格好になる。
雄大な景色の広がるワインディングとはかなり趣を異にしているが、走って楽しい森の中のワインディングが名残惜しい。

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そんな心配を他所に、またしても楽しませてくれる。
異型の大木が立ち並ぶ景色。澄んだ森の空気が一層純化されていく。

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濃密なブナの森に、たった1人(と1台)、しばし佇む。
この森の深さ、まるで屋久島みたいだ。(あっちはブナじゃないけれど)

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鳥海山麓横断するワインディングドライブ、今回の旅の中では最も印象深い場面となった。

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矢島から県道32号で峠越え。
さっきの58号と打って変わって、クルマ1台がやっと通れる幅の区間が断続的に現れる。
路面状況と対向車に注意を払いながらクリア。国道107号に入って、横手方面へ。

横手までのR107は、数珠つなぎでダラダラと距離を稼ぐ他なかった。
横手からは角館経由で田沢湖方面に行くケースが非常に多い気がしたので、今回はR107をそのまま直進。本日2回目の給油で満タンにし、岩手県境を目指す。
陽はかなり傾きつつあった。

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