12月 262013
 

2013 12 26 01【佐多岬】言わずと知れた本土最南端。ベタだが、先っぽは何度訪れても感慨深いもの。

K74を制覇したら、佐多岬は当然踏破しておきたいというもの。
佐多の街を通って県道68号を反時計回りに行くのが常套手段と思われるが、復路が重ならないよう時計回りルートで行くことに。
一度浜尻方面まで行って、K68の裏道ルートに入ろうと画策する。

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これが表示がないと絶対わからないような道筋。
しかし要所要所に親切にも立て看板が充実し、迷うこと無く目指すルートに入ることができた。

佐多岬へと至る裏ルートは、意外にも普通な港集落風景が続き、岬へと続くロードパーク入口へと至った。

佐多岬に至る道路は、かつて「佐多岬ロードパーク」と呼ばれる私営の有料道路だった。
以前訪れた際の記憶をたどると、たしか1000円もの料金がかかる高額有料道路だったはずだが、現在は無料だ。(ゲートは残っている)

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というのも、運営会社による運営が財政的に困難になり、2007年と2012年に段階的に南大隅町の運営に切り替わった経緯があり、現在は全線町道として管理されているため、通行料がかからなくなったのだ。

一時は本土最南端の岬に向かうこの道が閉鎖される!?との憶測が飛び交い、非常に狭いであろうこの業界?は大騒ぎになったものである(笑
行政の英断により事なきを得て、現在は岬の遊歩道までもが無料化され、まったく料金を支払わずとも最南端の地を踏むことが可能になっていた。

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その「旧」佐多岬ロードパーク、走って楽しいと言うより、南下を極めたからこそ見られる、ジャングルのような植生の景観を味わいながら走れるところが魅力的。道端には猿も駆け回っている。

最後までほとんどクルマに会うことはなかったが、岬の駐車場には観光バスまでもが停車していた。さすがは最南端である。

駐車場からは徒歩。トンネルを抜けて、岬まで遊歩道、というか山道を歩いていく。

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岬までは800mくらいだったろうか。アップダウンの激しい山道なので、適度な運動になろう。
岬には見覚えのある立て看板。

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しかし、本当の先端にあったこの景色(場所)にはまったく見覚えがない。
かつて訪れた時は、ここに展望台があったはず。
ただ展望台と言っても廃墟に近く、構築物があるだけの状態だった。

どうやらその展望台は、道路の町への委譲に合わせて、つい最近解体撤去されたらしい。
建設するのも難儀だが、解体も苦労が忍ばれる地形だ。この後、ここには再び何か人工物が構築されるのだろうか。。

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最南端の岬でしばしの時を過ごす。
かつて訪れた際の荒天がウソのような穏やかさだった。

宮崎から海沿いを南下、もっと言えば、このツーリングの「前半」から続く九州東海岸を走る旅が、一応の終焉を迎えたのだ。
目新しさは薄いかもしれないが、この天候の中、走りごたえ十分な距離と、途中のルートの素晴らしさもあり、心に深く刻み込まれるドライブとなった。
もうこれだけで、今回の九州を堪能できた気分に。天候を始めとするこれ以上ないシチュエーションに感謝せずにはいられなかった。

 Posted by at 1:23 AM