6月 152015
 

翌日、ホテルの窓から視界に飛び込んできたのは、眩しい陽光と澄んだ青空。
事前の予報では、天気は下り坂とだったはず。予報が外れて雨が降ることはあっても、逆に雨が晴天ってことはほとんど経験がない。
オープンカーに乗っていると、天気には敏感になるもの。思いもかけないこの状況に、いきなりテンションMAX。
とは言っても慌てずに、フロントガラスを拭き上げ、しっかりと暖気した後にエスを発進。国道2号を西へと向かう。 

バイパス天国のR2は、福山市街を抜けると程なくして尾道バイパスになる。
その尾道バイパスには入らず、旧道へ。松永の市街地を抜けると、視界に瀬戸内海と島と船の景色が入ってくる。
島と海と山に挟まれた狭小な土地にひしめく古い建造物。尾道の市街地へと入り込んだのだ。 

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市街地では、R2と山陽本線が並行して走る。
その中心近くと思われるコインパーキングにエスを停める。

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尾道は坂の町だ。爽やかに晴れた朝の空気を吸いながら、ここはひとつ徒歩で尾道散策といこうじゃないか。

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目の前の鉄道のアンダーパスを抜けると、いきなりそこは天寧禅寺という名のお寺だった。
尾道には寺院も多く、寺巡りでひとつの観光コースができてしまうほど。
さすがに全部巡っていたら、尾道だけで旅が終わってしまいそうなので、今日はひたすら気ままに歩こうと思う。

天寧禅寺で、この旅の安全を願う。寺院や神社に行くことの多い我がツーリングだが、そういった場所では安全を祈ることが習慣になっているのだ。
寺の裏側に細い路地。そこを抜けると、石畳の坂道に出た。

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これぞ尾道の路地。

いや、尾道に訪れるのは今回が初めてなので、これはそうに違いないというだけの根拠の無い確信に過ぎない。
それでもこういう路地空間には、ビビビっと感じ入るものがあるのだ。

この路地を行けば、この土地でしか見られない風景に出会うことができるはず。きっと。

 Posted by at 11:59 PM