4月 292017
 

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鷹狩山からの大展望を堪能した後は、県道497号に戻ってそのまま北上を続けることにする。
他に走るクルマにまったく出会わないマイナールート。
集落とも言えないような山間の農村を見ながら、快適に巡航する。

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県道31号に当たる角に、美麻の道の駅があった。トイレと缶コーヒー休憩。
K31は長野方面に少し行って、小川村から県道36号。旧道の市街地に入って左に折れるわけだが、ここが毎回わかりにくい。

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K36小川〜鬼無里間は、変化に富んで面白い。
最初のうちは、山腹の田園の中を走っているような感じで、どんどんと勾配を上げていきながらも、景色には常に長閑な農村風景が展開する。
満開のヤマザクラが、山肌のあちこち点在している上、足元には黄色い花々が常に目に入る。優しい色彩に包まれながら、ウネウネと走っていく。

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後半は、タイトなコーナーが連続するテクニカルコース。
再び一気に高度を落とせば、国道406号。鬼無里交差点を直進して、K36を続ける。戸隠方面へと向かう、これまた素朴な里山の道だ。

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これといった特徴があるわけではないが、それが信州の里山を繋ぐ道のいいところでもある。
固有の地形に刻まれたワインディングを堪能しながら、そこにある人の生業を感じながら走る。
R style Touringのコンセプトからすれば、まさにこういった道こそ楽しみのうちのひとつとなり得るのだ。

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途中、緩やかな峠に展望台があったので寄ってみた。
何十台ものツーリング中のバイクに占領されていたので、エスは道端に停めて景色を眺める。
この峠を越えれば戸隠なので、戸隠山に遮られて北アルプスは見えなくなるだろう。今回の見納めである。

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戸隠は観光地なので、人もクルマも多かったけれど、中社を過ぎたらほとんど誰もいなくなり、奥社を過ぎたら完全に独りぼっちになった。
この辺りは民家のない樹林帯となり、そこにはまだ雪が残っていて、道路以外の地表面は真っ白。トップから流れ込んでくる空気も明らかに冷たい。

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僅かなアップダウンを伴いつつ、ロングストレートがこれでもかと続く。
爽やかな樹林帯を貫く超高速コースに挑む。冬枯れてはいるものの、気分はホッケンハイムサーキット!(走ったことないけど)
春が訪れて間もない戸隠の森に響き渡る、F20Cの甲高いサウンドに酔い痴れていると、あっという間に信濃町に到達してしまった。

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一瞬国道18号に入って、すぐに広域農道「北信五岳道路」へ。
りんご畑の中を疾走する、高規格農道。なのだが、周辺の人々の抜け道にも利用されているのか、交通量は多かった。

国道117号に交差する所で給油。
この後、どう行こうか迷った。ここまで来たら渋峠を越えることもできるし、千曲川沿いを新潟方面に行くこともできる。
でも、次の日は平日だし、関越の渋滞が始まる前に、素直に帰還することにしよう。
今日は信州の里山を繋ぐ道を大いに堪能したから、それだけで満足なのだ。他の要素を混ぜてしまうと、印象が薄らいでしまう。

信州中野ICから上信越に乗って練馬ICまで。渋滞が始まる寸前という時間帯で、タイミング的にはギリギリだった。
総走行距離は600kmを少し超えたくらい。散歩と言うには、ちょっと足伸ばし過ぎ!?(笑

でもエスとなら、これも散歩のうち。旅って言えるツーリングになれば、また違った走り方がある。
晴れた春の信州散歩。定番になってマンネリしそうだけれど、それどころかいつ行ってもイイ!ので、今後も続けることになるのだろう。

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 Posted by at 4:52 PM