夜の佐賀市内を放浪の末、辿り着いた鉄板焼の店は、結果的にこの旅ナンバーワンの大当たりだった。
創作料理風のメニューはどれを頼んでも実に美味。お値段もお手頃。ワインがどんどん進む。
高評価なのに、写真の1枚すら残っていないのはどういうわけか。食って飲んでに無我夢中だったと言い訳してみるが、そもそも自分のツーレポではこの辺りの情報が毎回完全に欠落してるんだよなぁ。
というわけで、店の名前すら不明(汗)のまま翌日へ。
佐賀城の外堀に面したホテルは、それなりに格式のあるシティホテルだったので、駐車場へのクルマの出し入れはホテル側の仕事だった。
クルマがクルマなので、バレーサービスというのはむしろお断りしたいのだが、混んでいるため、例外なくホテル側で出し入れするという。
すぐそこに停まってるのに・・・
朝一発目のエンジン始動、フルバケのシートレールの扱い方、暖気、冷えたミッションの扱い、全てに自分なりのルールと作法を持っている。
いくらホテルマンとは言え、ポンと乗りの方にお任せしたくはないのがホンネなのである。
ホテルマンに見送られるため、冷え切ったまんまで強制スタート。ホテルを出てすぐに路駐して暖気。。こういうことになるんだから。
とまぁ、そうやってスタートにもたついた4日目。
特に決めてたルートがあるわけでもなかったけれど、佐賀まで来たんだし、久しぶりに有田には行きたいとは思っていた。
前回は隣町の波佐見には訪れたけれど、有田はパスしちゃったからね。
国道34号&35号で有田へ一直線。
有田の街並みはいわゆる陶磁器屋街だが、それはそれで結構見応えアリ。
小鹿田焼の里同様、九州再探訪[前編] にて訪れている。
その時の有田街並み散策の未公開写真がこちら。国内随一の陶磁器の街の情緒とS2000のコラボレーション。
懐かしいぜ。
今回はというと、街並み探訪は省略。
町外れにある窯元にて、有田焼の芸術に触れるにとどめた。
源右衛門窯
有名な窯元で、首都圏でも売ってるたりするが、やはり生産しているその場に足を運ぶというのは楽しい。
連休中ということで、残念ながら工房はお休みだったが、直売所は営業していた。
前回も品定めの末、いくつか実用的な磁器の焼き物を購入したが、今回もキレイな秋っぽい柄の食器を購入した。
金属のような質感と、モダンな絵付けに見入ってしまい、すっかり時間を奪われてしまった。(モチロンいい意味で)
有田からは国道202号を伊万里方面へ。
伊万里の道の駅でお土産品を物色。
熊本で物色する機会をすっかり逸していたので、熊本に行くと言いながら、土産は佐賀。小城羊羹なんぞを買ってみる。
最近、ツーリングに行った地方の地酒を買うのがマイブーム。
焼酎どころの九州においては珍しく、日本酒のステータスが高い佐賀。
道の駅に1本だけ売っていた(残っていた)「東一」を手に入れた。
R202から県道52号で国道204号にスイッチ。
玄界灘南側のこの辺りには、橋で渡れる島がいくつもあって、一度訪れてみたいと思っていた。
まずは福島。福島大橋を渡って、島内の県道103号を行く。
いたって普通の道路。途中、棚田の展望台があったので、鑑賞してみる。
土谷の棚田
海に向かって滑り落ちる棚田の風景。
稲穂の風景とはいかなかったのは残念だが、先程買った小城羊羹をかじりながら、しばし眼前の展望に見入る。
この後、島の先端の岬まで走ってみたが、その先はいかにも道が狭く、そこまでの道も思ったより大したことがなかったので引き返すことに。
続いては、福島の北側にある鷹島。
こちらも鷹島肥前大橋という立派な橋で繋がっており(少し前まではなかったような気がする)、 豪快にズバーーンと渡ると、すぐに道の駅「鷹ら島」がある。出迎えるのは、派手な船のオブジェ。
なんでもこの鷹島、周辺の海底で、元寇で沈んだ船がいくつも見つかっているらしい。元寇船で町興し。
こんな辺鄙な所の道の駅にも関わらず、駐車場に入り切らないほどの大盛況。本日も引き続き、シルバーウィークまっただ中の様相を呈してきた。
道の駅にいたら、なんとなく、鷹島はこれだけでいいような気がしてきた。
橋渡って道の駅にいただけでとんぼ返り。
結局、2つの島とも、道が思ったより普通で、あんまり楽しくなかったのが原因。
地図で見る限り楽しそうなんだけど、、やっぱ行ってみないとわかんないね。
R204を北上すると、呼子半島。先端の波戸岬を目指す。
岬の駐車場にある有名?なサザエのつぼ焼き店で、磯の味を楽しもうと考えた・・・のだが、訪れてみると、とてつもないクルマの数。駐車場目一杯で溢れかえっているじゃないか。
よもや波戸岬で満車渋滞に出会うとは思わなんだ。
サザエのつぼ焼きは諦め、国民宿舎の駐車場(こっちはガラガラ。ここで撮ったのが最初と最後の写真)まで行ってUターン。
道の駅「桃山天下市」で作戦を練る。
道の駅も大混雑、名護屋城も混雑とあって、残る楽しみ「呼子のイカ」も諦めざるをえなかった。恐るべしシルバーウィーク。
九州の各地で、こんなに人出に阻まれるとは思ってもみなかった。