9月 082013
 

2013 09 08 01

エスの修理ネタが続きますが、もうひとつお付き合いください(笑

個性のあるクルマにはそれぞれ、固有の弱点っていうのがどこかしらあるものですが、S2000で真っ先に思いつくのが、
既に2幕目の幌で、交換してから約40,000kmですが、早くもあちこちにほころびが。。。(涙
幌が裂けるのがイヤだからオープンにしないというのは本末転倒な話であり得ないので、もうこれは生まれながらの持病だと割り切っています。

それでもできるだけ延命したいと考えるのが当然なわけで。
いつも同じ箇所が擦れて裂けていくので、根本的に構造上の問題と割り切る前に、今の状態が本当に正常なのか?と疑ってみると、あることに気がつきました。

そのあることとは、オープンにした時の幌がたたまれた状態。
電動の幌を最後までたたむと、リアコンソールの後部に幌の一部が乗っかるようにして止まるんです。
リアコンソールの頂部は小物入れの蓋になっているんですが、幌が下りている状態だと引っかかって開けることができない。あれ?最初からこんな状態だったっけ・・・?

・・・そう、幌のたたまれ方が、正常ではないということ。
以前の正常だった頃の姿を明確に記憶しているわけではないのですが、なんとなく、こうじゃないようなぁというのが素人目にもわかるくらいなんですね。

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幌が異常な頃の貴重な?写真。
幌の折り目が、リアコンソールの後部に重なり合うように盛り上がっているのがわかるかと。。

なぜこうなっちゃうのかをいろいろ調べた結果、ある部分の不具合が浮かび上がってきました。
電動でかつ超シンプルな開閉機構を持つS2000のソフトトップは、骨組みもシンプルでアナログ。
それゆえ、どっかが引っかかって開かなくなるってトラブルは聞いたことはありません。
ただ、シンプル過ぎて、これでいいの?と思ってしまうほど、ちゃっちい部分が一部ありまして。。

クローズした際に、ちょうど頭上に棒状のメインフレームが2本くることになりますが、この2本のフレームをゴムバンドのような部品が繋いでいます。
このゴムバンドがまたしょぼい素材で、完全に伸び切ってぷらーんと垂れ下がっている状態。一部で「パンツのゴム」と揶揄されていたことにも、大いに頷けます。

そもそも、このパンツのゴムが何の役目を果たしているのか今ひとつわからず、垂れ下がったみっともない状態のまましばらく放置していましたが、実はこれが幌のたたまれ方不良の原因。
このゴムバンドで2本のフレームにテンションがかかっていることで、オープンにした際、コンパクトに幌が収納される設計になっているんです。これが緩んで弛んでくると、たたまれる動作の中でフレームが適切な位置で格納されないという・・・

そんな重要な部品であるにもかかわらず、あっという間に伸び切ってしまうようなしょぼいゴムバンドであることが信じられませんが。。

そこで対策。
同じゴムバンドを交換したところで、またすぐに伸び切ってしまうのは明白だから、ちょっと思案して市販のゴムバンドを同位置に装着してみることに。

その結果がこれ。

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汎用のマジックテープ式ゴムバンドを、パンツのゴムに重ねるようにして装着してみました。
モンベル製のこのバンド、長さ的に少々短く過剰にテンションがかかってるような気もしますが、バンド自体はゴツく、アウトドア製品ならではの頑強さがあり、信頼のおける逸品です。

果たして効果はというと、、

見事にたたまれ方が改善されました!
幌が所定の位置にすっきりと収納され、リアコンソールに重なることもありません。

これでオープン時に小物入れも使えるようになる(それが正常なのだが)わけですが、そもそも正常な状態になることで、幌の布地へのストレスのかかり方が改善されるという点も見逃せません。

実際に、ゴムバンドを補強する前とその後とでは、布地のたたまれ方が異なるんです。
幌は電動なので、フレームの動きに追従して布地はなるようにしかたたまれないわけですが、たたまれた状態でのフレームの位置が正常でないがゆえに、布地も正常ではないたたまれ方になり、想定外の部分にストレスが生じて、早期の穴あきの原因になる、と想像できます。

あぁ本来はこういうたたまれ方なんだ、と思うほどに改善されたので、今後は布地の痛み方も低減されることを期待してます。(まだ以前のクセが残っているので、ちょっとぎこちないたたまれ方だけど)

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いろいろ悩ませてくれるエスの幌ですが、これほど実用的で便利なソフトトップ機構はなかなかありません。
そもそも電動がゆえに、いつでも気軽にオープンで走れるというシチュエーションが得られるというのは、オープンカーとしてこの上ない美点です。開閉所用時間6秒というのも今だに世界最速レベルで、どこでも積極的にオープンにできる大きな要因になってるし。

開閉が速いがゆえに、機構はシンプルで、たたまれた状態なんかまさに「開けっ放し」って感じで、昨今のプレミアムオープンスポーツとは比べ物にならないほど洗練されてません(爆)が、それが逆に、S2000というプリミティブなオープンスポーツとしての性格にマッチしているとも思います。

シンプルがゆえに、電動システムそのものには故障は少ない(幌の布地のトラブルは別として)と思うし、いつまでもオープンドライブを楽しめる状態を維持していきたいですね。

 Posted by at 4:51 AM
9月 012013
 

足回り異音解決シリーズその2。
左リアのゴトゴト編です。
この異音にはずーーっと付き合っていて、半ば無視していたんですが、この夏の自主集中診断で、ようやくその謎が解けました。

異音は右コーナーで、左リアに荷重がどっしり乗った状態に連続的に鳴るので、ダンパーやサスペンションアームのガタを当初は疑っていました。
SRE(車高調)のOH前から音は鳴っていたので、ダンパーはシロ。サスのガタも特には見当たりません。
ハブにも目立ったガタはなく、ドラシャも健全。スタビも特段に異常があるようには見えない。
意外にありがちなとこで、トランクの中で暴れてるモノがあるとか、スペアタイヤが遊んでるとか、フューエルパイプのガタ(左リアのダンパー取り外しの際に必ず外すので)とかいうとこまで調べてみましたが、異常なし。
また迷宮入りなのかと諦めかけましたが・・・

・・・・・

思わぬところに疑惑を発見してしまいました。

その思わぬところとは・・・・

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マフラーです!
厳密に言えば、マフラーのサイレンサー。

ご存知の通り、R style S2000には無限マフラーが装着されてますが、そのマフラーの何が疑わしいかっていうと、このサイレンサーを手で押すと、簡単に左右に動くんです。
左右に動く結果、リアバンパーに当たるってことを発見。

マフラーのサイレンサーは、車体から専用のゴムブッシュ(吊りゴム)を介して吊り下げられています。
これを支点に、振り子のようにサイレンサーが動き、ちょうど出口のパイプ辺りがバンパーに当たってしまう。

これって正常な状態なのか?

下に潜ってよくよく観察してみると、車体とサイレンサーの後部から生えているハンガーを、吊りゴムによって接続しているわけですが、接続されているハンガーは車体側もサイレンサー後部側も1本のみ
が!サイレンサー後部側には、ハンガーが2本生えている。これって変じゃない??

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早速、パーツリストで確認。
すると、純正マフラーハンガーには、現状付いている吊りゴムとは異なる3穴の吊りゴムが使用されているではないか!

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2穴の吊りゴムだと、サイレンサーが振れて動くのは当然。
3穴で、マフラー側から生えている2本のハンガーとも吊りゴムに繋げれば、振れる動きが抑制されることは想像に難くない。

マフラーの取付が正常ではない→マフラーがコーナーGによって動く→バンパーに当たる→跳ね返る→振り子の現象でまた当たる→これが連続してゴトゴト鳴るということか。

なんでまたこんな状態になってしまっているのか。
これが調べてくと、なかなか味わい深い(?)背景が見えてきまして。。。

以降、かなりマニアックな内容になりますので、S2000好きな方は続きをどうぞ(笑

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 Posted by at 5:35 PM