1月 112015
 

マフラーと異なりエキマニには明確な劣化はなかったのですが、ASMマフラーが同ブランドのエキマニを基準として開発されているので、トータル性能を考えて同時に交換しました。
よってマフラー単体、エキマニ単体でのインプレは不可能なんですけど、一応。

エキマニを交換することによって、動力性能が上がったり排気音が変わったりという性能アップは無限の時も感じられました。
今回は無限からの交換で、純正からの交換時と異なり明確に違いを感じるのは結構難しいです。
けれど今回は、標準モデルのASMエキゾーストマニホールド07とは一味違った特別なモデルを採用したので、そっちに注目して書きます。

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エンジンルームで密かに主張するエキマニ。奥まっているので暗いですが、真っ白です。
エキマニ自体は一般的なステンレス製ですが、セラミック断熱材がコーティングされています。
Zircotecと呼ばれるこのコーティングは、英国Zircotec社が提供する高性能断熱材で、ASMのスタンダードモデルにわざわざ英国でコーティング処理したものです。

エキマニはエンジンルーム内に熱害を及ぼすことがあるため、よく断熱のためにバンテージ類を巻きつける例がありますよね。
無限は純正同様遮熱板で熱害対策されてましたが、通常のアフターパーツには熱害対策はされていないのが通常です。
そこでバンテージを巻くわけですが、施工が難しいのと、布状なので解れたり劣化したりする可能性があり、あまり積極的には装着したくはない。
かといって熱害は無視できない。無限から換えるには、この部分に何らかの対策があってほしいと考えていました。

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そこでこのZircotecコーティング。

バンテージ類と同様、断熱の効果があるコーティングですが、素材に直接定着するコーティング剤ゆえ、剥がれたり劣化したりする心配がありません。むしろ遮熱板より熱害対策効果はありそう。
実際に走った後のエンジンルーム内の熱気は、無限時代より明らかに少なくなったのが感じられます。
かなり長時間走った後に、表面温度を非接触温度計で計測してみたところ、100℃程度でした。無限の時には測ってないので比較できませんが、金属排気管の表面温度にしては相当低いと思います。

エスはエキマニのすぐ上にクラッチマスターがあり、フルードが熱害を受けやすいんですね。
その予防になるというのは大きなメリットですし、エンジンルーム内の温度上昇を抑えられるということはエンジンパワーそのものにも直結する上、エアコンの効き具合なんかにも効果があるので、影響は少なくありません。

また、表面温度とは逆に、内部の温度は断熱効果で高温に保たれるので、流速が落ちずにスムーズな排気を促してくれるというメリットも。
実際、無限の時と比べてとても滑らかにエンジンが回るようになったという実感があります。どの回転域でも苦しいところがなく、ウルトラスムーズなフィーリングに。
エキマニそのものの性能は比較できないので不明ですが、等長ステンレス管としてはそれほど大きな性能差はないと思うので、明らかにスムーズになったのはこの断熱コーティングの恩恵ではないかと想像してます。

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エキマニによる性能アップはもちろんのこと、そのデメリットの部分についてもカバーしながら、さらなる性能アップを得ることができるという内容。
ロングツーリングをはじめとするシチュエーションで、エスを思う存分楽しめる仕様にするというコンセプトにバッチリ合ってるんではないかと思っています。

 Posted by at 10:01 AM