9月 022015
 

2015 09 02 01

V6 GTの変速機は、コンサバティブ?な6速マニュアルトランスミッションです。

2リッターJTSエンジンモデルのアルファGTには、セレスピードというクラッチペダルレスの自動変速機能付きトランスミッションの設定しか設定がなかったのに対し、3.2リッターV6エンジンモデルには6MTの設定しかありませんでした。
ゆえにアルファGTは、V6を選んだと同時に、マニュアルミッションを操ることになるわけです。

アルファGTのセレスピードは、黎明期の147や156のそれと比べてかなり信頼性が上がっていたようですが、それでもマナーの悪さはどうしても拭えませんでした。
調子を崩した時はサイアク。最初に乗ったrossoのGTはマシでしたが、2代目のGTは酷かった。発進でいちいちガッツンとクラッチが繋がり、駐車場で1速から切り替わらなくなって立ち往生すること多数。。。
電子制御なので簡単に治るわけでもなく、恐る恐るなだめながら付き合っていくしかない。
メーカーが当初、ATの半分のコストでできると豪語したシステムでしたが、今ではあっさり見放して、世間の主流であるダブルクラッチシステムに乗り換えている現実があります。

そんな短命だったシステムに、修理代を重ねていくのはどうにも割に合わないと感じていたのが、3代目に切り替えた大きな要因のひとつでした。
やはり、昔ながらのマニュアルトランスミッションは構造が単純だけに、気軽にお付き合いができる。これはとっっても大きな利点だと個人的には思っています。

クラッチは油圧で作動しますが、それ含めて物理法則に則ったシステムなので、メンテナンスが容易。(って言っても、ミッションケース開けるのは大変ですが)
オーバーホールで確実に調子を取り戻せる術があるという安心感があるのは大きなアドバンテージです。

長く付き合っていくことを前提にすると、変速機はマニュアルミッションがベスト。それもV6 GTにスイッチした大きな理由。
ま、それ以上に、やっぱクルマ乗るならマニュアルだよね、っていう古い固定観念が染み付いているってのもあるわけですが(笑笑

そのV6 GTのミッション、最初はかなり難儀しました。
というのも、全然上手く操作できないんです。シフトストロークが長過ぎて、全然スポーティーじゃない。

原因はすぐに判明しました。エスと同じ操作をするからです。

V6 GTは、エスみたいなバリバリのスポーツカーじゃない。悠然と乗りこなすクルマ。その前提で、ゆったりと、鷹揚な気持ちでシフト操作する心構えが必要だってこと。
一般的にはアルファロメオは十分スポーティーな車なのかもしれませんが、エスが相手だとさすがに分が悪い。相手はFRのスポーツカー、いや戦闘機です。
だってこんなのですよ。

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ストイック過ぎる光景と、それに違わない操作感。超ショートストロークで、節度感もバッチリ。
こんなのと比較しちゃイカンです(笑

それに気付いてからは、気持ち良く「手漕ぎ」できるようになりました。
エスと同じ6速マニュアルですが、操作の仕方はまるで違います。それが今はとことん面白い。
まるで二重人格のように、正確に2台を操作し分けることを追求することにハマっている、今日この頃です。

 Posted by at 1:18 AM