12月 062015
 

2015 11 21 10

県道5号は道の駅で折り返して、再び国道319号に復帰。新宮ダムに向かって走ると、長そうなトンネルが現れる。
どう考えても直進方向のそのトンネルがR319にしか見えないが、実はそのトンネルは県道5号で、R319はというと、トンネル入口の脇にある登山道まがいの枝道らしい。
一瞬ためらったが、直感でGOサイン。鋭角に車体を回し、枝道へと侵入。

ダム湖に沿って曲がりくねる狭路。落ち葉が堆積し、路肩が判別できない。
ライン取りにほとんど自由を与えてくれないが、県道にお株を奪われたこんな道だけに、交通量は皆無。ブラインドさえ気をつければ、そこそこのペースは保てる。

2015 12 06 04

橋で対岸に渡ると、南側に斜面、北側に湖面となる。
日当たりの差だろう、今度は斜面と路面にコケ。特に斜面に張り付くコケの緑は鮮やかで、触れるものがないだけに異様に美しい。
路面にも張り付いているので、あんまり悠長なことは言ってられないが、比較的温暖でジメジメした場所で見られる独特の光景に目を奪われる。

陽は相当に傾き、谷間は急激に光量を失っていく。
それでなくとも生い茂った木々が覆い被さるタイトワインディング。早々とライトオンで、自らの存在を指し示す。

延々と続くダム湖沿いの狭路。
刻一刻と増していく暗闇に、追われるようにペースアップ。
果てることなく続くかと思われた、のたうつR319の線形は、突如として終焉を迎える。

2015 12 06 06

R319は瀬戸内海に面する伊予三島へと下りていくルートとなり、直進は新居浜に向かう県道6号となる。
ここまで来たのなら、別子山は外せない。日没を過ぎた時刻だろうと関係ない。迷わず直進を選択。

激変だった。
それまでの狭路がまるで夢のなかの話だったかのよう。まるでその面影もない。霧が晴れたかのように開ける視界。
完全2車線のスーパーワインディング・・!

2015 12 06 05

僅かな登り勾配を伴いながら、右へ左へ高速コーナーが連続する。
暗い低速コーナーに苦しめられたそれまでの鬱憤を晴らすかのように咆哮を放つF20C。
前時代的な荒々しさを十二分に残す、超高回転型DOHC VTECエンジン。気が狂ったかのようにエンジン内を叩きつけるピストン&クランク。
エキゾーストパイプを介して吐き出される高音域の轟音が、誰もいない山峡のワインディングロードに響き渡る。

長大なコース。ダム湖を過ぎても、高速コーナーの連続は鳴りを潜めない。むしろまだまだと、向こうから攻め立ててくるかのよう。
数十kmもアクセルを踏み込み、ブレーキを蹴飛ばし続けていると、なんにもない真っ白な空間に自ら吸い込まれていくような錯覚に陥る。
何の雑念もなく、ひたすらドライビングに集中できる瞬間。 それは長い人生の中で、一、二を争うほど充実した時間かもしれない。

・・・どれだけ走っただろうか。
徐々にコーナーはタイトになる。時折現れるトンネルのストレート区間でアクセルを踏みしめ、筒状の空間にこだまする強烈なエキゾーストノートに酔いしれていると、快適な2車線の道は徐々に山峡の狭路区間の表情を見せてくるようになった。
と同時に、徐々に前方を行く他車のテールランプが、いよいよ闇に支配されようとしている山道に、人魂が彷徨うかのように見え隠れし始めた。

2015 11 21 06

ここがどういう場所なのか、おぼろげながらも知らなかったら、ちょっとコワい雰囲気すら漂っている。
別子山は、過去に銅を発掘した鉱山があった場所。その産業遺跡の保存の機運からか、道路の改良が驚くほど進んでいるようだ。(だからこんなスーパーワインディングがあるんだろうと予測する)
その工事関係車輌と思われるクルマ達が、いそいそと帰り始める時間帯。そういうことだろう。
でも過去に栄えた鉱山跡というのは、この時間帯にはなかなかに緊張感がある(笑

どうせならその別子銅山の産業遺跡をじっくり探訪してみたかったが、こんな時間では遭難するだけ。残念だがまたの機会にしたい。

2015 11 21 08

もうどれだけ走ってきたかわからなくなってしまったくらい、長い坂を登り切った頃、前車をやり過ごすためにエスを停車。
熱く火照ったエンジン、ミッション、タイヤとブレーキを休ませる。

湧き上がる雲の大群に、周囲の山々が包まれていく。
散々走った後で、いったいどの方角を見ているのかまるで検討がつかないので、どこの山を見ているのかまったくわからない。
神々しく思えるほどの空のうごめきに、ただひたすら見入るしかなかった。

2015 11 21 07

何台かの工事車両?をやり過ごして、静寂を取り戻した山中に、再び進軍を開始する。
既に2車線は失われていて、山肌に沿う細かい連続コーナーのコースに変化していたが、それは長くは続かず。
峠と思われる頂点で、長大なトンネルに吸い込まれていく。

2015 12 06 07

それまでの区間があまりにも刺激的だったものだから、トンネルを抜けた後の下り区間をよく覚えていない。
タイトなコーナーが連続する急勾配のダウンヒルだったと思うが、決定的な印象がない。
わかるのはそれまでと比べて圧倒的に距離が短く、あっという間に麓に降りてきた、という印象だ。

道の駅「マイントピア別子」に立ち寄ったが、既に辺りは真っ暗闇。
駐車場では、車中泊組が今夜の寝床の準備に余念がない様子だった。

道の駅を過ぎれば、新居浜の街。県道47号(最初は6号だったが、途中で番号が変わっていた)スーパーワインディングは終焉を迎える。
三島側から新居浜に向かって走ったことで、今回の印象が生まれた。これが逆方向だったら、もしかしたら全く違う印象だったかもしれない。
間違いなく日没後という時間帯も良かったのだろう。まさしくドライビングハイ。ヤバイ時間帯だ(苦笑

2015 11 21 09

・・・・・・・

新居浜でいったん国道11号に出て、新居浜ICから松山自動車道に乗る。
今日の宿は松山市郊外にキープしていたので、50kmの道のりだったけど時間も時間だし、混んでるR11を走るのも気分ではなかったので高速でワープ。
川内ICで下りて、伊予鉄の駅近のホテルへ。

このホテル、とても良かった。
都市部郊外にあってアクセス至便。ツーリング用途にはもってこいの立地。
部屋もキレイで、今時のデザインホテル風。風呂は隣接の日帰り入浴施設が使える。駅近なので、飲み屋も探せばいいとこが見つかった(笑
それでもって安いと来れば、ブックマークは確実だ。(伊予鉄鷹ノ子駅と久米駅の間にあります)

で、このホテルの駐車場で見つけたのが、、、

2015 12 06 08

うん、S2000。岐阜ナンバー。同じBBS RG-Rを履いた御仁。
1台挟んで並んだエキシージはお連れかと推測。
実は私、このエスを一方的に知っている(笑 

この時はこれっきりかと思いましたが、、ね。

 Posted by at 10:17 PM
12月 062015
 

2015 12 06 02四国ツーレポ真っ最中ですが、久しぶりに愛人ネタです(笑

今朝一番で、都筑のお店でエンジンオイルを交換してきました。
納車時に交換してますが、それ以来走行すること既に5,000kmが経過。何気に走ってるんです。

最初に入れたのが、某ショップオリジナルという謎の液体で、粘度も何もわからなかったのですが、可もなく不可もなくって感じでした。
真夏の酷暑で、街中でも油温が上がってしまったことがあり、心持ち早めに換えた方がいいかなぁと思いつつ、結局冬まで引っ張ったという。。まぁ愛人では本気にならない(笑笑)ので、問題はなさそうですが。

今回投入したのは、コチラのお店イチオシのオイル。

TOTAL QUARTZ 7000 15W50

アルファV6を数多く手がけているお店が、比較的高年式のV6エンジンに推しているオイルです。
粘度数値がかなり高いですが、アルファ純血V6エンジンの排熱がとんでもないことを知った今では、逆にこのくらいの粘度がちょうどいいんじゃないかと思う昨今。

交換後のフィーリングは、粘度の高さを感じさせないほど、エンジンの回転がまろやか、かつ軽い吹け上がりに様変わり。
回転フィールに独特の艶感があるV6エンジンですが、艶やかさ3倍増しです。いやホントに。
オイルそのものも良いのでしょうけど、前のオイルが相応にお疲れだったことと、季節的にエンジンが喜ぶ外気温になってきたことも大きく影響していると思われ。

いずれにせよ、素晴らしいフィーリング。
冬は恋の季節ですが、そうでなくとも間違いが起きそうな艶めかしい触感(笑笑笑)
ロングドライブに連れ出したくなってきました。

2015 12 06 03

ところで、納車当初から確認されていたエンジンカムカバー廻りからのオイル滲み。
やはり徐々に量が増えていて、オイル汚れがかなり目立つようになってきました。
今回交換時の点検でもアンダーカバーにオイル汚れはなく、漏れというほど激しくはないので急を要する話ではないのですが、あまりキモチイイものではない。

次回オイル交換時には、タイベル交換含めて対策をすることになるかもしれません。

 Posted by at 8:06 PM
12月 062015
 

2015 11 21 03

国道319号は最初こそ2車線の快適ロードだったが、国道32号とは正反対にまったくクルマが走っていないことが、この先の状況を暗示していた。
程なくして中央線は消えてなくなり、山峡の心細い道へと様変わりする。

2015 12 06 01

ずーっとこんな感じというわけでもなく、民家の軒先をすり抜けては谷沿いの山中路、といった感じ。
他の地域と異なる四国の目立った特徴といえば、どんな山奥にも民家が散在している風景だ。
R style ツーリングでお馴染みのいつもの狭路だけれど、いかにも四国な雰囲気が充満している。

新宮でいったん県道5号に入って、道の駅「霧の森」に立ち寄る。
辺境のこんな所に道の駅!?と思ったが、高知道の新宮ICの傍にあった。インターチェンジがこんなとこにあるのもある意味すごいが。

2015 11 21 04

駐車場から道の駅に行く橋が改修中とのことで、迂回路をワンボックス車で送迎していた。
さすがにそこまでして行くほどの理由もなかったので、駐車場でエスを眺めながらしばし休憩する。この後も延々狭路が続きそうなのでね(笑

2015 11 21 05

男の仕事場的コックピット。運転そのものに集中したいがために、ナビや探知機といった電子機器は一切無し。
後付けしたものも全く無いので、ドライバーズシートから見える光景は、買ったばかりの状態と変わっていない。
ただ、操作系にはコダワリたいので、シートは初期の段階からフルバケットシート。
男の仕事場には質感も重要(笑)なので、シフトノブは純正オプションのチタン製、シフトブーツ・ハンドブレーキグリップ・アームレストは本革製に交換済みだ。

ジャストフィットするレカロのフルバケットに身を収め、エンジンスタート。
高回転型NAエンジンの乾いたサウンドに身を委ね、再びワインディングへ。ハードなコースが待ち受けているはずだ。

 Posted by at 1:34 AM