10月 062017
 

2017 10 06 01

390 dukeに代わる新3号車は、HONDA BEAT (PP1)です。

1992年初年度登録。なんと25年前のクルマ。立派なネオ・ヒストリックカーです。
冷静に考えて、25年前の「軽」自動車が、市場で普通に値が付いて取り引きされていること自体、驚きですが。。
でも事実として、当時販売・登録された多くの個体が、25年経った現在も現存し、市場でも価値を保っているわけで。
それだけ個性的で、愛され続けている車種であるということなのでしょう。 

 

何故いま、ビートなのか。

ビートはいろんな面で、自分の「原点」に関わるクルマです。
まずひとつにこのクルマ、人生で初めて、本気で欲しいと心底思ったクルマなんです。

ビートが発表、発売された当時、自分はまだ免許を取得できない年齢にもかかわらず、新聞の一面広告に掲載されたスタイリングに一発でハートを撃ち抜かれたのを、今でも鮮明に覚えています。
折しも、初代NSXの登場による衝撃の余韻が、ようやく落ち着いてきた頃。
そんな時代に、まるでベイビーNSXの如くパッケージングで、誰もが手にすることができる価格帯で(それでも当時の軽自動車の相場の倍近くはしたが)発売されたことに、NSX同様の衝撃を受けました。
これは欲しい(免許もお金もないのに)と思って、自転車に乗ってディーラーにカタログを貰いに行きかけたことも、よく覚えてます。

時は流れて、2000年代前半。
既に生産を終えていたビートを友人が中古で購入し、一緒にドライブする途中で、彼のビートを運転させてもらったことがありました。
実はこれが、人生初となるオープンカー体験。その時、こんな気持ちの良い世界があるのか!!と興奮しまくった思い出があります。
確かEK9からS2000に乗り換えた時にも語ったと思いますが、この体験に衝撃を受けて、オープンカーの世界に飛び込んだと言っても過言ではないのです。

そんな貴重な体験をさせてもらい、今に至る礎を作ってくれたのが、自分にとってのビートというクルマ。
だからいつの時代も特別で、いつかは手元に置いて楽しんでみたいと思わせる存在でした。

 

ただ、そうは言っても、発売から既に四半世紀の時が経過しているクルマ。
開発コストに制約がある軽自動車であり、かつチャレンジングなパッケージングということもあって、耐久性の乏しさから、マトモな個体はほとんど残っていません。
たまにデッドストックみたいな個体が出回りますが、却って走らせないことによる不具合も多いと言います。

ただ、そういった箱入り娘は例外で、通常、市場に出回るのは、軽自動車としては致命的なほどに走行距離が延びていることがほとんど。
それに加え、メカ的な弱点が非常に多く、それを積極的に対策している(弄っている)か、ノーマルの状態をできるだけ保とうとしているかに完全に二分されます。
どちらにしろコンディションがいい個体については、相当の価格が付いてしまう。ほとんどプレミア価格の様相です。

個人的には、これまで大切に維持されてきた個体、弱点を補うメンテナンスが手厚くされている個体があれば、手に入れてもいいかなと思っていました。
ビートに関しては、ノーマルのままでは怖くて乗れない。それくらい弱点が多いんです。
そういった不安をかなりの部分において払拭できるくらい、今回所有することになった個体は、維持管理歴が優れていました。

 

(長ーいので、つづく)

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