10月 262017
 

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ビートを手に入れた理由は、最初に書いた通りですが、もうひとつ、イジって楽しめるクルマが欲しかったんですよね。

S2000は、コンセプトに則して育てた結果、かなり完成度が高くなっているので、大幅に手に入れたいと思うところがあまりありません。
今の状態でかなり気持ちいいマシンになってるし、そもそも距離が距離なので、維持保全的メンテナンスが中心になっている。
アルファGTはノーマルに近い状態で乗りたいので、イジってみたいという気持ちすらない。愛人様に関しては、ご機嫌取りだけで大変、というのはありますが(笑汗

てな具合なので、パーツをとっかえひっかえ楽しむみたいな楽しみは、最近はすっかりご無沙汰でした。
せっかくガレージがあるのに、ちょっともったいない。プラモデルみたいに切った貼ったして楽しめるクルマが1台欲しいな、という気持ちがあったわけで。
何とも贅沢なハナシではありますが。。

そこで白羽の矢が立つのが、90年代のホンダ車。
昔々EGシビックに乗っていたこともあり、馴染みがあるし、何と言っても今のホンダにはない面白いクルマが揃っている。
シビックでもCR-Xでもよかったのですが、普通車3台は結構キツイので、ビートが最有力だった、というのが背景でしょうか。

ただそう言いながらも、手に入れた個体は既に相当手が入れられており、自分が追加でどうしても手を入れなければならないような箇所は、ボディの塗装くらいしかない状態。
まぁそれは安心して乗れる最低限のベースということで、ちまちまと切った貼ったして楽しめればいいかなくらいで思っています。

休みの日や、平日仕事から帰った後の深夜のガレージ内で、あーでもないこーでもないと、バラしたりくっつけたり。
時間がなくなって、また続きは今度にしよう!って放り出しておけるのは、ガレージライフの特権。

ひとまずは内装関連をいろいろと遊んでますが、やっぱりおもしろいですね。
知恵を絞ってこうしたらどうだろう?とか、こんなパーツがあるのか!とか、過程を楽しみながら、自分の感性に合ったクルマに仕立て上げていく楽しみ。
他の2台とはまた違ったカーライフを提供してくれる3号車です。

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10月 262017
 

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ファーストインプレッションから間が空きましたが、実際に走らせた印象をレポートします。

ビートをドライブした印象。
何と言っても、遅い!!!(笑笑

とにかく遅いです。660ccの3気筒NAですから、当たり前っちゃ当たり前ですが。
カタログ値64psですが、経年劣化で50ps出てるかも怪しいでしょう。
いくら軽いからって、速いわけがありません。

なので、一生懸命シフトアップしても、全然スピードが乗っていかず、やたらベタ踏みです。
街中から出てしまうと特に、全開率の高いこと高いこと(笑
このシリーズ記事の題名が表している通り、いつでもどこでもフルスロットル!、ってことになってしまいます。

そして、これが異様に楽しい!

どんだけアクセル踏みつけても、出るスピードはたかが知れてるので、バンバン踏んでいけるわけです。
しかも全開時には、3連スロットルと4本出しステンレスマフラーのおかげで、とても勇ましい吸排気音が鳴り響きます。
アイドリング時の軽トラ音はそこにはなく、むしろスポーツカーを駆る高揚感がある。どんどん踏んでいきたい衝動に駆られる。
そんな欲望に忠実に楽しめるのが、ビートの楽しさの源泉なんだということを実感してます。

そんな楽しいアクセル操作に対して、ブレーキはいまひとつ。
剛性はあるのですが、何しろ効きません(笑
こんなに車重軽いのにどうして??ってくらい。

フロントタイヤ径が、今や絶滅に近い13インチなので、その中に収まるブレーキサイズが小さいというのはあるけれど。
でも、何と言ってもビートはミッドシップ。ブレーキ時に前に荷重がかからないのです。(フロントエンジンのクルマに比べて、ね)
その上、ロックまでの許容範囲が狭い。下手なブレーキではすぐにロックしてしまう。ABSなんて当然着いていませんから、場合によってはコワい思いをします。

フロントに荷重がないということは、ブレーキで前荷重をしっかり作ってやらないと、コーナーリングが上手くいきません。
雑なコーナーリングでは、簡単に強めのアンダーが出ます。 

現代のハイグリップタイヤ履いた電子制御満載のクルマに乗っているとまったくわからない世界ですが、ビートは構造が単純で余計なものが一切ついておらず、しかもミッドシップ。
より一層、基本に忠実なドライビングを心掛けないと、上手く走ることができません。

そういった意味では逆に、ドライビング・ジャンキーにはこの上なく楽しいクルマ。
いかに姿勢を制御するかが重要で、荷重コントロールの練習台として最適。
旋回を始めてしまうと、車体の中心を軸にして、駒のようにくるくると気持ち良く曲がってくれて、これがまたヤミツキになるわけです。

 Posted by at 12:02 PM