8月 092023
 

2023 08 07 01

北海道3日目、名寄の市街地を出発。

いったんR40を南下し、士別のセイコーマートで朝食を摂る。
ひと頃前まではセイコマのデリが充実していたものだが、ここ最近はその面影もない。
地場コンビニの雄も、遂に合理化の波に飲まれていくのか。

2023 08 07 02

剣淵まで南下して道道205号ビバカルウシ線に入り、上士別で道道61号&道道101号で下川へ。
昨日から残っていた雨は、下川町に入った頃にようやく一段落。ルーフを開け放つことを決断した。

下川からは道道60号を北上。
サンルダムに向かって豪快に登っていくこのコースは、道北ワインディングの中でもお気に入りのひとつだが、下川から北上する方向に走るのは初めてかもしれない。
爽やかな森林を縫って走る道には、獣のニオイが充満している。手つかずの異世界感こそ、道北ワインディングの真骨頂。

D60の路面は荒れている。横割れしたアスファルトを物ともせず突き進むシャシーと足回りに感謝しながら道道49号へ。
先程とは打って変わって広大な農地の中を行く大陸的なルートを走り抜け、再びオホーツク海沿岸へ。
雄武から、興部へと駒を進める。

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興部の道の駅にて小休止。
日が差すといきなり猛暑になる今回の北海道。とてもオホーツク海沿岸に身を寄せているとは思えないほどの熱気。
せっかく空模様は回復傾向にあったが、道北らしからぬ気温が原因で、最果て感は激減だ。

2023 08 07 04

R239をしばらく走って紋別へ。
紋別は、今回の旅で宿泊候補地にも挙がったオホーツク海沿岸の主要都市。
流氷を切り裂いて進む「ガリンコ号」が発着する街として有名だが、この季節は当然ながら、そういったアトラクションはない。

代わりではないが、海産物由来のアトラクションへ。
かまぼこの名店、出塚水産で揚げたてのかまぼこを食す。

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見た目がマドレーヌのようだが、熱々のかまぼこである。
ホタテがまるごと入ったのやら、チーズが入った変わり種やら、とにかく種類が豊富。
同じ揚げたてのすり身でも、四国のじゃこ天とは全く異なる味わい。

ツーリング中は夜会以外はあまり食に時間をかけないスタイルだが、揚げ物関係のファーストフードは例外的に登場機会が多いのは気のせいだろうか。

紋別からはR273で滝上へ。
滝上から選択した道道137号は、道北の中で最も印象深いワインディングロード。
テクニカルな線形も、極小な交通量も、さらにはそのケモノ臭さも、全てにおいてスーパーなコースだ。

地図を一目見れば分かる通り、国道に囲まれた山中を無理矢理繋いだ「無駄感」が、R style的には素晴らしく良い。
路面状況は、道北ワインディングとしては奇跡的に良く、動物の存在さえ細心の注意を払えば、この上ない走りを体験することができる。

期待を裏切らない、絶品ワインディングをしゃぶり尽くし、道北エリアに別れを告げる。

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D137には、遠軽で別れを告げる。
遠軽に新しくできた道の駅に立ち寄ったが、これがなかなか秀逸だった。お土産品のセレクトが素晴らしい。

遠軽からは、R333で佐呂間方面へ。
午後の国道に出ると、車列の一分となるのは北海道と言えど仕方がない。
道道109号でR239に再会を果たし、常呂へ。

2023 08 07 07

ここまで来ると、どうしても寄りたくなるのが能取岬だ。
夕刻の頃に到達するのは初めてかもしれないこともあり、自然とノーズは道道76号を向く。
能取湖から岬へと向かう開放的な道を、オホーツクの波に乗るようなステアリングコントロールで、気持ち良く流していく。

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もう、何も語る必要はない。

走り続けることでしか体感できない、一日のフィナーレ。

・・・・・・・

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この日の停泊地は網走だ。
昨日に続き、格安ビジネスホテルにエスをデポしたら、早速、繁華街へと繰り出す。

2023 08 07 10

オホーツクならではの味をゆっくりと楽しめる酒場で、至極の時。
昔々、訳あって網走の隣町に公園の計画でよく訪れていたが、網走に停滞して、その魅力を味わう経験は無かった。
長年の課題をようやく解決できたような、そんな気分。

北海道に訪れるのは、もちろん初めてではない。それでも今だに、発見に満ちている。
新しいことを見つけて、感じて、心動かされることこそ、ツーリングの醍醐味。

明日はどんな発見で、心が満たされるのだろうか。

2023 08 07 11

 Posted by at 10:23 PM

  2 Responses to “北海道2023 〜道北 deep emotion”

  1. 道北のワインディング、1059さんが走られた区間と異なるところもありますが、道道60・49・137号は私も印象に残っています。
    この辺り、もう少し“山籠もり”で深掘りしてみたいと思いました。

    〆の能取岬、雲の表情が素晴らしい。
    この日は天気が回復してくれたのは嬉しかったですが、とにかく暑かったですね。

    • 道北内陸部は、冒険的ワインディングの宝庫ですね。
      他にも良い道はたくさんあると思うのですが、一度走って印象に残った道は、どうしても二度三度と走ってみたくなるものです。
      今回走った中では道道137号がイチオシではありますが、超高速&長距離SSのD60やD84が、ターマック・ラリー気分に浸るにはもってこいかも。

      能取岬はもう何度も訪れていますが、夕刻に当てたのは初めてだったかも。なので、ちょっと視点を変えてみました。
      陽が高い時間には気付かないような、大空のドラマを感じることができました。
      またいつか、時間や季節の条件を変えて再訪してみたいものです。

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