7月 042014
 

2014 07 04 07【山口 瑠璃光寺】美しい景色と一体化した五重塔に出会う

萩から山陰道の無料区間を使って長門方面へ。
長門から西側には、魅力的な半島はいくつも海に突き出しているが、すべてを辿るには時間が足りない。
長門の青海島には一度も足を踏み入れていなかったので、ここだけは寄り道してみた。

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県道で突端までの往復。特に何があるわけでもない。素朴な港風景を楽しめるくらいかな。

長門から西の海沿いR191は、シーサイドロードではなく、やや内陸を走る田舎道。
陽がかなり傾いてきた頃に、角島に到着。

以前、いつだったか覚えてないくらい昔に訪れた角島大橋。
その日本離れした橋の景観が以前と比べて有名になったようで、いろんな所で目にするようになった。
GW真っ最中、多少混んでいることは予想していたが・・・

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なんと大渋滞。
島に訪れたクルマが引き返す時間帯だったため、復路車線がぎっしりクルマで埋まっていた。

本土側の駐車スペース、撮影スポットも大混雑。
時間的に本土側からだと逆光になったため、島側から橋の写真を撮影することに。

世にも珍しい、島側からの角島大橋。
どうなんだこれ。思った以上に、ただの橋にしか見えない!?(笑

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島側の写真を撮ったということは、この渋滞に参加しなければならないということである。
さすがに島の奥まで深入りして、渋滞の最後尾から並んで見るほどの余裕はなかったので、ここで引き返す。
颯爽と駆け抜けてこその角島大橋。渋滞に参加する味わい方はイマイチでした。

陽もすっかり傾いたようで、そろそろ本日の宿泊地に向かわなければならない。
山陰のシーサイドルートはやっぱり長く、1日かけてもこんなもん。

R191からR435に入り、美祢方面へ。
延々と続く美しき田舎道。ずーーっと辿っていくと、やがて山口市内へと至る。
市街地に入ってウロウロしているうちに真っ暗になり、新山口駅前のビジネスホテルに滑り込む。 
山陽新幹線旧小郡駅周辺で夕食をと思って出歩いてみると、なぜか焼き鳥屋が軒を連ねている。居酒屋より焼き鳥屋。山口ってそういう文化なのだろうか。

翌日、今回の旅の最終日。
さすがに山口からなので、早々に帰途につかないと、次の日の仕事に差し支え有りそうなので、中国道のICを目指す。

・・・がその前に、最後にここだけは。

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瑠璃光寺

瑠璃光寺五重塔。
歴史も言われも知らないけれど、これだけはぜひ観ておきたいと思っていたら。

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周囲の景観と完全に一体化した木造の塔は、もはやどこにもケチなど付けられないほど完璧な容姿と、非の打ち所のない絵画のような景観をもって迎えてくれた。

京都や奈良の塔に見られるような、伽藍の構成体としての建物というイメージは一切なく、桃源郷を形成する要素として存在するに過ぎないかのような存在。
よく山寺に見られる景観だが、あからさまに庭園の構成要素として存在する例は珍しい。

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近付いてみても、その存在は圧倒的。塔はいつ見てもいい。技術と美しさの結晶を感じることができるから。
古き木造建築の魅力を存分に堪能することができて大満足。
さあ、帰ろう。

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2014年GW隠岐ツーリング、これにて完結。

隠岐は走れるステージは限られているけれど、ダイナミックな地形とそれが織りなす景観を十分に楽しめる島だった。
メインは島後だけど、原始的な島前の景観と雰囲気が、実は捨て難い。
人とは違うツーリングルートを求めたくなった時、候補のひとつに覚えていても損はないかと。

2ヶ月も引っ張ってようやく終了。
お付き合いありがとうございました^ ^

 Posted by at 12:56 AM
7月 012014
 

2014 07 01 03

西ノ島とは、15:45発のフェリーでお別れ。
2014 07 01 01滞在時間は6時間に満たなかったけれど、走れる道も距離も限られていて、これ以上いても持て余しそうな感じもあったので、ちょうど良かったのではなかろうか。

西ノ島別府港から、本土七類港までは所要約2時間。
今朝ほど空いてはいなかったので、足を伸ばすにも遠慮がちだったが、何とか身を休めつつ移動時間を消化する。

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七類到着は17:55。
別府港でエスを車両甲板へ載せる際、一番後から来たにもかかわらず、なぜか先頭に載せられたので、七類港でポールポジションからのスタートとなった。

国道431号で一路松江へ。

松江市街には19時前に余裕を持って到着。
松江では時間が合えば立ち寄りたいと思っていた店があった。19時閉店だったような気がしたので、PPからかっ飛ばさせていただいたのだ。 

2014 07 01 04

objects

宍道湖から流れ出る川の畔の並木道に面するビンテージビル。
元は紳士服テーラーのお店だというその味わい深き意匠を残した店舗には、陶器を扱うセレクトショップが入居している。

店舗の中も、テーラー当時の雰囲気を色濃く残し、重厚感が溢れ出ていた。
年代にして自分より若そうなオーナーは、陶器好きが高じて、地元埼玉からわざわざ松江に居を移して店を開いたという。夫婦揃って陶器好きだとか。好みはぜんぜん違うんだけど、と苦笑いしている。

気さくなオーナーの性格もさることながら、西日本の窯元を中心としたセレクトは、自分の琴線に触れまくりだった。
山陰は知られざる温泉の宝庫とというイメージとともに、陶器の世界でも特筆すべき個性が揃っている地域であるという印象だ。
昨年の九州ツーリング後半のように、そんな窯元をぶらぶら立ち寄りたいなと考えていたけれど、どうも時間の都合で期待薄。(開店時間?にその付近を通過しないなど、タイミングが合わなさそう)
そんな中で、窯元ではないが山陰の陶器文化の一端に触れるチャンスがあるとすれば、この店に訪れるほか無かったのだ。

琴線に触れるものがあり過ぎて物欲MAXになってしまった。あれもこれも手に入れたいモノがたくさんあり過ぎて困ったが、断腸の思いで選抜。地元島根の湯町窯の重厚なお皿2枚と、森山窯のカップ&ソーサーを購入。さらに小鹿田焼の小さな壺も可愛くてお買い上げ。
果たしてツーリング中のエスのトランクに入り切るのか!?という不安がよぎったが、これでも物欲は相当抑えたつもりだ。(巨大な鉢を買いそうになったが、持って帰れない事に辛うじて気付いた(笑)

こだわりのセレクトもさることながら、気さくな会話で陶器の魅力を語ってくれるオーナーの人柄も素晴らしい。
安来のカフェロッソといい、山陰にはどうしてこうもお気に入りの場所が増えていくのか。

objects
http://objects.jp/index.html

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この日は松江で1泊。
次の日は朝から雨。雨脚は本格的だった。

メインの隠岐では割と晴天に恵まれたので、ここまでもってくれた天気に逆に感謝したい気持ちだ。
隠岐を楽しんだ後のメニューはいくつかあったが、晴れていれば山陰の海沿いをひたすら走りたい気分だった。
今は雨が降ってはいるが、長続きはしないだろうと踏んで、海沿いルートへと出発。距離を稼ぐために、出雲までは山陰道でショートカットした。

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出雲から国道9号。
大田からは三瓶山に向かうことができたが、一昨年前に訪れているのでパス。温泉津も雨脚が収まらないのでパスした。
江津で給油。浜田では道の駅の開店時間になっていたので、隠岐で買い忘れた(汗)お土産を買い求めた。

この辺りから雨が上がり、益田を通過する頃にはすっかり晴天に。
じりじりと日差しを受けながら国道191号。阿武と萩の道の駅の両方に寄ってみたが、GWの人出に辟易してすぐさま退散。

萩ではとある窯元へ寄り道。

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◯◯窯(敢えて伏せさせていただきたい)

萩といえば萩焼だが、こちらの窯はあまりそういった伝統とは関係なく創作がなされている模様。
敷地内の屋外に陶器が積み重なり、即売会の様相で売られている。

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母屋にはご主人の作品が展示されていて、これは既に芸術作品。見応えありだった。

その他にもご主人の息子さんの作品も展示されていた。
ところが、最初見るとおっ格好いいなと思うのだが、じっと鑑賞しているとなぜかすぐに飽きが来てしまう。

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味わいが浅く表面的というのもあるが、勝手に見て勝手に触って勝手に買って行ってくださいっていうような雰囲気がさらにそれを増長させるのか。

とても有名な窯らしく、次から次へと訪問客が訪れていたが、いろんなモノの積み重ねで、その良さが今ひとつわからない。

不穏なイメージにトドメを刺したのが、敷地内で出張中だった山口の有名な某出張専門珈琲店。
せめて美味しいコーヒーでもと注文してみたが、混んでるから20分待てと言われる。
それでも名の通った珈琲店なので、と思ったが最後、待てど待てどコーヒーは出てこない。
見事に忘れられていて文句を言うと、30秒で出てきた。なんだよそれ。

貴重な時間を大いに無駄にしてしまった。

前日のobjectsとは正反対に、イマイチな印象ばかりが残るスポットだった。

 Posted by at 12:51 AM