4月 292015
 

2015 04 29 01

前週とは異なり、6:30という遅い出発。やや混みかけだけど渋滞には至らない微妙な交通量の東北道を北上。
250km先の郡山から磐越道。そのひとつの目のICである磐梯熱海ICから県道24号へ。

まだ冬枯れの林の中をゆく快走ロードは、かつて母成グリーンラインと呼ばれていた元有料道路。
無料化されて久しい道路の典型で、路面は荒れ気味。道幅は十分に広いものの、落ち着かない路面のギャップに気を使う。
それでも林間に磐梯山を望むドライビングビューはなかなかのもの。母成峠を越えて中ノ沢温泉を過ぎると国道115号に突き当たる。

福島と猪苗代を結ぶスーパーハイウェイなR115。一気に標高を上げて、横向温泉から旧道の県道30号へ。
裏磐梯の温泉一軒宿が点在するこのルート。定宿としている新野地温泉相模屋旅館も、この道沿いにある。

その相模屋旅館の手前で、県道70号にスイッチ。
県道70号と言われるとピンと来ないけど、磐梯吾妻スカイラインと言えばドライブ好きな人なら大抵知っているだろう。
少し前までは、福島県道路公社が管理する高額な有料観光道路だったのだが、2013年に無料化されて、現在は県道の一部になっているのだ。
でも、長らく親しんだ通称はすっかり定着しているので、青看にもスカイラインの文字がちゃんと残されている。

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K30の時点でも既に、スカイラインという名の通り素晴らしい開放感だけど、かつて料金所のあった所を過ぎると、どこまでも突き抜けるような青い空に向かってアクセルを踏み込む素晴らしいコーナーの数々が待っている。

左手に磐梯山を眺めながら、連続するコーナーを次々クリア。
ひとしきり準備運動が済んだ頃に、今度は勾配を伴ったつづら折れの連続。路面は良い方だが、部分的に補修で段差が生じている所があった。
無頓着に突っ込むと、ラインを大きく外しかねない。常に路面状況を読みながら的確にコントロールする必要があるので、決して気は抜けない。

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一気に標高1400m超(路面に標高の表示があるのもこの道の特徴)まで登ってきたら、今度はストレートが連続する高速セクション。
そう、磐梯吾妻スカイラインは、地形によってその表情が次々と変わる、走り応え抜群なワインディングなのだ。
どのセクションも個性的で、しかも距離が長い。ビーナスラインみたいだ。こっちの方が山岳ワインディングの様相が濃いけれど。

3速と4速でクリアするバックストレート。その先に兎平。ここには磐梯吾妻スカイライン唯一の野営場がある。
完全に登山向けの野営場だが、近くにクルマを停められるので、その昔キャンプで利用したことがある。その夜は折しも嵐。完全に山の天気なのでタチが悪い(笑
クルマで来れる割には、なかなかにワイルドなキャンプが可能なのだった。

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兎平を過ぎると、突如視界が開ける。
森林限界を越えるには早過ぎるのだが、事実として荒涼とした風景に飛び込んでいくことになる。
磐梯吾妻スカイラインのハイライト、浄土平だ。

 Posted by at 12:35 AM