11月 152015
 

唐津市街をバイパスで通過して、唐津ICから西九州道へ。
本日の停泊地は、北九州・門司。それなりに距離はあるし、途中で大都市福岡と小倉を通過しなければならないので、一気に高速でのアプローチとした。

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唐津の窯元ですっかり気分は上機嫌だったが、西九州道に入ってすぐに、早くも下り坂傾向。
片側1車線の上り線が、大渋滞の列を成していたのだ。

またしても想定外の大誤算。確かに呼子の混雑を考えれば、この時間福岡方面へ帰るクルマは多いと考えるのは当然ではあったけれど。。

最初はR202から流入してくるクルマとの合流で混雑しているだけかと思っていたかれど、その後も渋滞は延々と続き、有料区間が終わってバイパス区間になって2車線になった所でようやく流れるようになった。

時間にすれば1時間程度だったかもしれないが、この距離に1時間は途方も無く長く感じるもの。しかも目的地が更にずっと先にあるとならば。。

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福岡市街は都市高速でパス。
外回りが混雑しているようだったので、内回りで太宰府ICを目指す。

九州道に入り、福岡を抜けてしまえば、あとは悠然と走るだけ・・・という思いも束の間。今度は九州道でも十数kmの渋滞表示。。。もう勘弁してくれ。

結局、門司に着いたのは20時頃。
唐津を出た時には18時過ぎには着くかなーなんて思ってたら、このあり様。
シルバーウィークの九州、完全にナメてました。

さて、気を取り直して門司である。

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門司といえば、関門海峡に面する門司港。その周辺を、歴史的建造物で固めた街並み、門司港レトロ。
かつて栄えた港の風景は、小樽や函館なんかと通じるものがあるけれど、門司のそれは少しテーマパーク的。
それでも、通りに面した煉瓦造の建物を背景にエスを停めると、ちょっとソソる絵になった。

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最近のツーリングで、ちょっとしたマイブームがある。それは、どこか1ヶ所だけ「いいホテル」に泊まるってこと。

いいホテルって言っても基準は人それぞれだけど、自分の場合も基準は明確でなく時と場所による(笑
今回はデザイン。門司港レトロの中心的な建物である「門司港ホテル」には、その出自から泊まってみたいホテルのうちのひとつだったので、事前に予約し今回の旅の目玉として楽しみにしていたのだ。

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それだけに到着が遅れたのは痛い。まぁそれも旅ではよくある出来事だから仕方ない。

期待に胸膨らませながらチェックイン。
到着が遅れて正規の駐車場が満車だったので、エスは関門海峡の岸壁に面する一角に駐車することになった。
通常なら心配になるような場所。だけれど、ここは門司港レトロ。臨時の駐車場ながら、雰囲気はハンパない。

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アルド・ロッシが設計し、内田繁がインテリアをデザインした門司港ホテル。
もう古さが目立ってきてもおかしくない建物だが、内装の新鮮さはいい具合に保たれている。

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窓際のカウンターは、今では考えられないくらいに凝った造り。関門海峡を望む大きな窓を前に飲む酒は最高に違いない。
水回りはさすがにリニューアルされてるみたいだけれど、オリジナルのデザインが尊重されているのが素晴らしい。

あぁもう本当に素晴らしい。今回の九州ツーリングを締めるに相応しい。
ずっとここで外を眺めていた気持ちに駆られたが、そこをぐっと我慢して、夜のレトロ地区へと繰り出すことにする。

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門司港レトロ地区の範囲は、思ったよりとても狭かった。
観光船が発着する港湾を取り囲む一角のみ。そこに、主に大正時代築の歴的建造物が移設により集約されているので、さながらテーマパークのように感じるわけだ。

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その中心的施設で観光拠点にもなっている門司港ホテルは1998年築で、古い建造物の再生ではない。
それにもかかわらず、周囲の雰囲気に溶け込みながら、ただの古い街並みとは一線を画した魅力を一帯に与え続けている。

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ホテルと向かい合っているのが旧門司税関。
重厚な煉瓦の外壁は、圧倒的な存在感を醸し出している。
周囲は港に面する広場になっていて、多くの人がベンチに腰掛けて思い思いの時を過ごしていた。

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複合商業施設である海峡プラザ側にあるプロムナード。何となく異国情緒があっていい感じ。
時間が遅かったようで、ほとんどの店は既に閉店済みだった。ま、100%観光客向けって感じなので、お店に魅力を感じるわけではないからいいんだけど。

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港から駅の方に向かうと、ここまでとはちょっと雰囲気の異なる建築が目に入ってくる。
瀟洒な別荘のようなこの建物は、旧門司三井倶楽部。1921年の建造で、その翌年にアインシュタインが宿泊したことで有名らしい。

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その他にも歴史的建造物が集まっていて、ライトアップされた夜景も見応えがある。
街としてはほんの一角なので、こんな時間に歩き始めても十分に楽しめたのは良かった。

ホテルに戻ってBARへ。
普通ならフロント階辺りにありそうだが、門司港ホテルのBARは最上階にある。
その理由はもちろん、関門海峡と対岸の下関の夜景を楽しめるからだ。大きなBARカウンターに座れば、眠らない海峡の景色を存分に味わいながら時間を過ごすことができる。エキゾチックなインテリアも素晴らしい。

贅沢な夜更かし。
門司港と、そこにあるシンボリックなデザインホテルは、今回の九州の旅を締めくくるに相応しい舞台となった。

 Posted by at 2:29 AM