6月 252016
 

2016 06 25 02

中国自動車道に沿って走る県道64号を進んで、三次で国道54号に合流。
そのまま市街地をパスして北上を続けるが、そのまま進んでしまうと2日前に走ったルートと重なってしまう。
何より幹線道路をウダウダ進んでしまうのはモッタイナイ陽気なので、またしても県道クルージング。
K62からK39へと繋いでいく。

2016 06 25 01

ひたすら山里の情景が続く。
これといった変化もなく、ともすれば退屈に見えなくもないドライブだが、不思議と飽きが来ることはない。
その土地でしか見ることのできない風景を楽しみ、その土地でしか吸えない空気を味わうことが、旅することの大きな楽しみなのだから、いくら走っても求め続けてしまうのは当然なのかもしれない。

2016 06 25 03

ところで、島根県(と広島県の内陸部)の風景で特徴があるとすれば、この鮮やかなオレンジ色の瓦屋根だろう。
石州瓦を積んだお屋敷(入母屋の立派な民家が多い気がする)が点在する風景は、この土地ならではもの。
瓦はその土地ごとに色合いが異なるので、それが積層することで独特の風景を生み出す要因となっている。
特に北陸地方で見られる漆黒の瓦屋根と、ここ中国地方西部の鮮やかな石州瓦が織り成す風景には、いつ訪れても心が揺り動かされる。

K39をずっとトレースしていくと、途中から松江自動車道に沿って真北へ進路を取ることになる。
なかなかいい道なのだが、頭をフリードに抑えられて辛抱ドライブ。
途中立ち寄った高野の道の駅は大規模で、駐車場には大量のクルマで溢れていた。松江自動車道のサービスエリアも兼ねているようだ。

2016 06 25 04

高野から国道432号に入って、今度は反対に南下。もう行き当たりばったりのウネウネなルート選択。
どこが走って楽しそうかなーって地図とにらめっこしてるわけだから、こうなるのも必然。

そのまま行くと庄原の街中に入ってしまうので、手前の県道445号に入った。
午後になって風が出てきたからか、路面に落ち葉落ち枝が散乱している。それとも昨日の暴風雨の名残りか。

2016 06 25 05

西城で国道183号。次は北上。
このR183、芸備線という寂しい単線路と並行する。
鉄橋ひとつとっても、なかなかの風情。日に何人も乗降しない無人駅もたくさんありそうな雰囲気で興味をソソられたが、そのまま走り続けてしまった。

県境の峠の直前で、またも国道を離脱。さっきから島根県境を越えそうで越えずに広島県側にとどまっているのだが、意図的にそうしてるわけではなく、たまたま道を選んだらそうなってただけである。

2016 06 25 06

目指したのは東城広域農道。道後山の山中を貫くルートセッティングにビビビときた。
のっけから落ち葉落ち枝だらけで不安にさせてくれたが、これがなかなか。

2016 06 25 07

ずっばーんっと山を貫く豪快極まりないコース。
島根県側の広域農道はどちらかというと、ワインディングっぽくコーナーを楽しめる性格の広域農道が多い気がするが、広島県側はなぜかこういうプッツン系が多数派(笑
いやいや、楽しませてもらって言うのも何だけど、こんな高規格の道路、こんなとこに必要だと言い切って完成させてしまうのって、罪としか言いようにない気がするぞ。

2016 06 25 08

1台たりとも他車に出会わないまま、県道11号に接続。
次なるは奥日野広域農道。これまた、さっきの東城広域農道と性格は変わらずで、なんとも贅沢な道だ。あまりに大胆過ぎて、言葉も出ない。

2016 06 25 09

高めのギヤをキープしたまま、高速コーナーを次々とクリア。
してると、やや道は狭くなり始める。眺めのいい爽快な道から、林の中の道にステージが移り変わると、急激に路面状態が悪くなった。

2016 06 25 13

路面が悪いわけではなく、吹き荒れる強風で、杉の木の枝が散乱しているのだ。
葉っぱだけならまだしも、ふさふさの葉がついたままの杉の枝がそのまま落ちていたり、果ては頭上から降ってくる。
障害物競走の如く避けつつ走っていたものの、降ってきた大物を避け切れず、ノーズに当ててしまった。(またキズが増えた) 

県道210号に出たら、今度は日野広域農道。立て続けに3連発。
道後山から島根県ではなく鳥取県に入っているが、中国山地の広域農道はまだまだ続く。

2016 06 25 10

ここまでの広域農道とは違って明確な表示がなく、代わりにこんな縁起のいい看板が。
それに対して、下の公団名はキナ臭い。農用地整備公団って・・・要は国のお偉いさんの天下り先だよね。(いまは緑資源公団という特殊法人になっているはずだが、どっちにしろ中身は・・・略)

2016 06 25 12

これまでと違って少しタイトなコース。やっぱこういうコースの方が、エスが映える気がするなぁ。

2016 06 25 11

遠くに大きな山塊が迫っている。間違いなく、大山だ。
2日目に通過した中国地方最高峰に、惹き寄せられるようにして戻ってきた。
せっかくなのでもう一度、山陰の名峰の懐で遊ばせてもらおう。

 Posted by at 5:39 PM