5月 272017
 

2017 05 27 03

生産から約12年。自分の手元に来てから、明日でちょうど丸11年になるR style S2000
仕様変更を繰り返す傍ら、数々の不具合事象の発生と、その解決を経験してきました。
この不具合事象でも、もっとも長く付き合っていて、今だに解消できていないのが、排気管から出るポンポポン現象です。

ずっと事あるごとに書いてきた内容なので、ずっとここに来ていただいている読者の方なら「あぁアレのことね」と思われるアレです。
そうじゃない人のために説明すると、アイドリング中に排気管から未燃焼ガスが燃えるような感じで、ぽん、ぽん、ぽんというような音が不規則に出る事象です。
一般的に「失火」と思われる現象ですが、ECUにトラブルのコードは出ていないし、プラグも正常。排気系も無限の頃から鳴っているので、関連性がありません。

これを解決しようと、過去にいろいろと試行錯誤してきました。
イグニッションコイルやO2センサーを新品に交換したのは、この事象解決が目的だったし、細かいことで言えば、接点の清掃、ガソリン添加剤での内部洗浄やガソリン銘柄の統一などもそう。関連性のありそうなものは、かなり試してきた経緯があります。
これまででもっとも効果があったのは、O2センサー。それまで所構わずポンポポン鳴っていたのが、冷間時に限って発生しなくなりました。
ただ、それでもエンジンが完全に温まると鳴り出すし、ガンガン回した後は特に顕著になる状態が続いていました。

プロフェッショナルの方々にも相談しつつ、ここまで付き合って来ましたが、最近はちょっと迷宮入り状態。
ただ、ひとつだけ、当初から原因として疑っていて、手を付けていない部位があります。
大物なので後回しにしていましたが、遂にそこに手を付ける時がやってきました。

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そう、インジェクターです。

過去にディーラーで見積を取った時がありましたが、新品は高価で、その当時は費用対効果が測れず見送った経緯があります。
インジェクターという部品自体はそんなにヤワではなく、調整することで復活可能な部品のようですが、それが得意なショップというのも身近になく、後回しにしていました。

ところが最近ASMで、ノッキングをインジェクターで解決した事例を知りました。
それが、中古インジェクターを使用したリビルドに近いリフレッシュ品で価格は手頃、しかもメーカーも旧知のあそこ。
これは試してみる価値アリと判断し、本日交換作業となったわけです。

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燃料系をリフレッシュするのは初めてです。
周囲をガソリン臭で犯しながらも、交換自体は1時間少々。

外された18万km走破後のインジェクター(「KEIHIN」の刻印あり)ですが、吐出口は比較的キレイ。
ただ、噴射量や角度は微妙にずれている可能性があり、これが謎の失火現象の原因であれば、交換することで治癒する可能性があります。

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交換したリビルトインジェクターは、「G.T WORKS Rebuilt&Tuneインジェクター」。
R style S2000は、ECUをGENROMに変更していますが、その開発元である大分のショップ、G.T WORKS製のインジェクターです。
G.T WORKS製と言っても、代表の源さんがインジェクターを作っているのではなく、中古の純正インジェクターの吐出量と角度を調整し、4本の性能を揃えた形で販売しているもの。
ECUの性能により、源さんの技術はよくわかっているので、安心の選択です。

交換後、エンジン始動。
例のポンポポンは、まったく出ません。
帰り道、首都高の渋滞に参加中も、やっぱり出ない。

これは・・・ひょっとすると・・・ビンゴか!?

積年の課題としてずっと、10万km以上は付き合ってきた不具合事象なので、すぐには確実な判断ができません。
R style S2000納車記念日である5・28、つまり明日、もう一度、定点観測に行きます。
そこで、最終的な確認、評価をしようと思います。

果たして、12年目突入とともに、新たなフェーズへと移行できるのか!? 

 Posted by at 2:42 PM