昨日クラッチ交換で入庫したエスですが、本日夕方に作業完了となり、引き取ってきました。
クラッチ滑りなどのディスクそのものへの不具合はなく、操作の違和感のみで交換したその結果は・・・?
ハイ、こんな感じでした。
案外キレイに摩耗してます。
特筆すべきは、摩耗限界6.0mmのところ、厚み約6.9mm。つまり結構イイトコロまで磨り減ってたってことです。
結果的には絶妙のタイミング!?
カバーの接触面は、段付きもなく平滑。
やはり摩擦面は摩耗だけで、かなり健康的な状態でしたね。
問題は、その操作感から疑わしかったショートパーツの状態。
これがレリーズベアリングにベアリングガイドが刺さった状態。
本来、ガイドに対してベアリングがスムーズに回らなければダメなんですが、引っ掛かりがあります。
これがアイドリング時の異音の原因の可能性が高いです。
ベアリングガイドを抜き取るとこんな感じで、完全にグリスが乾き切って、根元に摩耗粉と共にこびり付いているのがわかるでしょうか。
これがクラッチペダルを踏み込んだ際の、ぺたっとくっつくような違和感の元凶かと。
新品は当然、グリスを塗って再装着なんですが、構造上いずれはまた再発するんですよね。。
意外にも一番摩耗してたのがコレ。
レリーズフォークですね。
先のレリーズベアリングを挟みこむような形で、テコのようにしてペダル操作を伝えている部品ですが、ベアリングに当たるフォークの先っぽの部分がまっ平らになるまで摩耗してました。
これも操作の違和感に繋がる大きな要因だったのかもしれません。
あとはフォークのブーツも交換しましたが、こちらは特に変形なし。
クラッチ本体は以上。
もうひとつ、本体作業に加え、クラッチマスターシリンダーの交換もしておきました。
コレですが、見た目本体はキレイなんですが、問題はピストン部分。
きったねエですが、これはグリス。写真だとわかりにくいですが、ピストン部分からフルードがわずかに漏れ出しています。
これも違和感の原因の一つだったのかもしれません。
お店によれば、10万km超えたら漏れ出してるケースが多いとのこと。OHという選択もありますが、距離を走っていることもあり新品交換としました。(それほど高価ではない)
車検時にブレーキのマスターシリンダーも交換してので、これで油圧系はスッキリです。
ちなみに、本来であればついでにクラッチスレーブシリンダーとクラッチホースも交換すれば完璧ですが、どちらも以前交換歴があるので、今回はパスしました。
14万km走行後、ここまでやったら相応の変化があるのは当然かもしれませんが、ビックリするくらいクラッチが軽くなりました。
スコスコとペダルが動くので、重いペダルに慣れてた左足には却って操作しづらいというオチが(笑
でもこれが正常なので、いかにこれまでの操作感と重さが異常だったかというのを思い知るハメに。
更に唐突に繋がる感じもあり、細かい操作がちょっとだけ難しいです。
これも以前の状態が曖昧だったからで、本来こういうものなんでしょう。
正しい状態に、早く慣れましょうね(笑