九州ツーリングのハイライト、やまなみハイウェイのドライブは、いつ来ても格別な体験だ。
あまりに長いルートは、区間ごとに様々な顔があって、飽きることがない。
秋風にそよぐ道端のススキに誘われて停車。
広大な阿蘇の景色をバックに、S2000の勇姿が映える。
前日のアクシデントのショックが残っていないといえばウソになるが、こうやって何の影響もなく走ることができるじゃないか。
長旅には多少のトラブルはつきもの。そうやって、ずっとやってきたじゃないか。
ロングノーズに収まるのは、2リッター直列4気筒自然吸気エンジン、型式名F20C。
90年代の野性派DOHC VTECの究極系。前人未到の常用9000rpmは、究極の快楽装置。
HONDA独特のインホイール型ダブルウイッシュボーンのサスペンションを、Sachs Race Engneering製のダンパーで制御する足回りは、どんなワインディングロードでも最高のドライビングプレジャーを提供してくれる。
路面とのコンタクトは、EAGLE RS SportとBBS RG-Rの組み合わせ。公道には過度にハイスペックに見えるけれど、S2000の運動性能を持ってするなら、たとえサーキットではなくとも、タイヤとホイールに妥協はできない。
むしろどんな状況かわからないワインディングロードだからこそ、足元の性能には妥協できないのだ。
最高のドライビングマシンにして、最高の旅の相棒。
10年目で辿り着いた自分仕様のカタチ。
S2000というかけがえのない存在がある限り、まだまだ、旅は続いていく。
終わるわけじゃありません(笑
ここから後半戦です。