1月 172014
 

2014 01 17 01【国道445号 二本杉峠】九州中央山岳地帯を横断する秘境ルート。こういうとこ探検してこそ、R styleツーリング!?

曽木発電所遺構を後にし、国道267号で伊佐へ。
さつま焼酎伊佐錦のお膝元だが、うまい具合に酒屋に遭遇しなかったためにあっさり通過(;

2014 01 17 02

そのままR267人吉街道で、九七峠越え。
峠越えと言っても長大なトンネルであっという間に熊本、人吉へと入る。
途中大型車に眼前を阻まれる形となったが、下りで譲ってもらうことができたので、ハイスピードを保ったまま、人吉市街へと入ることができた。

街中のコンビニにエスを停めて一考。
人吉に訪れることがあるなら、ぜひとも立ち寄りたい骨董品店があったのだ。
場所の詳細と営業時間をiPhoneで調べてレッツゴー。
しかし、気まぐれなのか情報が悪いのか、店舗はシャッターで閉ざされていた。。

失意のまま代替案に思いを巡らす。せっかく停滞した人吉。何か他に時間を使うことのできるスポットでもないものか。

2014 01 17 03

人吉と言えば温泉だが、まだ午前中でそういう気にもならず、特にひねることもなく単純な発想でブランチすることにした。
訪れたのは、有名かどうかわかんないけど丸一蕎麦屋というお店。10:30からやっていた。
ほぼ開店と同時に入店。客は当然自分一人。

2014 01 17 04

注文した玉子そば(たしか650円)はふわっふわの玉子がそばに乗っているだけのシンプルなメニューだったが、これがなかなか。

お店もリニューアルしたてといった感じで、居心地がすこぶる良かった。これで焼酎飲めたら最高だろうなぁ。ドライブ真っ最中では叶わぬ願いだけれど。

人吉からは国道445号で北上するルートを取ることにした。

R445は、五木村を経由して五家荘を通り、峠を超えて阿蘇南側の山都方面へと至る長大な山岳路。
九州の秘境、椎葉村へのアプローチである国道265号ほどではなさそうにしろ、同じ九州中央部の山岳地帯の中枢を、ひたすら縦断するためだけにあるような立ち位置に大きな違いなどない。
これを本日のメインイベントに据えて、狭路に沿ってひたすらステアリングを回すことにした。

2014 01 17 05

最初のうちは拍子抜けするくらいに普通の道筋が続く。
それがいつの間にか、大きな渓谷沿いながら明るく広い山岳路となり、それが延々と続く。
そんな道だからか、工事のトラックが隊列を成し、行く手を阻む。交通量が思いのほか多いのだ。

ダンプが掃けた後は、軽四の隊列。山中の集落、五木村に人吉から行くとなると、このR445を頼るしかない。生活道路としても重要なのだ。

2014 01 17 06

その五木村中心部に、道の駅があったので小休憩。
九州の深淵部にやってきた物珍しさで、友人に配るお土産を購入したりした。

五木からはいよいよR445が本領発揮。
期待していた通りの狭路が現れ、ペースは格段に落ちる。
ただ、周囲に走っているクルマもいなくなったので、きままに景色を楽しみながら、オープンドライブすることができた。

2014 01 17 08

五家荘もあっさりしたもんで、今だに集落として成立しているからにはそれなりの見所も探せばあるかもしれないが、一気に峠を駆け上がっていく方を選んだ。
これが長い長い。

すれ違いに神経を使う区間や工事中の区間が次々に現れ、峠の頂点までは相当の距離があるように感じる。ひたすらにステアリングを回し続ける。

2014 01 17 09好んで走破しようとする者など皆無。出会うのはそれこそ工事関係車両程度で、それ以外はほとんど会うことはない。
ただ、R265のような極狭つづら折れのような区間はほとんどなく、根気さえあれば走り切るのはわけはないと感じた。

峠の名称は、二本杉峠(冒頭の写真)。
峠は非常に開けていて、クルマは停め放題、休み処もちゃんと営業していた。
肝心の展望はちっとも良くなかったけど。

峠から国道218号霊台橋付近に向かって下っていく。
ここまで来れば、地図で確かめる限りではあと少し、といった感じだったが、それだけに異様に長く感じた。
眺めのない急勾配の峠道。これが延々と続く。ちょっとイマイチ。

R218に出たら右折し、高千穂方面へ。
霊台橋も通潤橋も通過し、国道沿いのコンビニで小休憩。
着信履歴が入っていたので電話。任せてきた仕事の連絡報告だった。

 Posted by at 1:46 AM
1月 092014
 

ぐっと冷え込む霧島高原の朝。早々とテントを撤収した後、農道を使って栗野へと向かう。

栗野で給油後、新たなルートとして更にしつこく農道を選択。「こがねロード」と名付けられた広域農道で、どんどん距離を稼いでいく。

2014 01 09 01

行き着いた先は、曽木の滝。
持参のツーリングマップルには、「東洋のナイアガラ」と威勢のいいことが書いてあるが。。。

2014 01 09 02

言い過ぎでしょ(笑

しかし。

川内川の中流の見所はこれだけじゃない。
いや、むしろこっちを見たくて農道をぶっ飛ばしてきたようなもの。
曽木の滝からやや下流。人っ子一人いない大きな駐車場にエスを停め、しばしの散策の後に辿り着いた先に。

それは流れを止めたダム湖のほとりに忽然と現れる。

2014 01 09 03

曽木発電所遺構

ダム湖に沈む産業遺産。
その実は過去の水力発電所だが、1年のある時期にだけ、ダム湖から顔を出すことで有名なスポットだ。

記述によると渇水期の夏場だけ姿を見ることができるようだったが、10月も下旬に差し掛かったこの日も、余裕で遺構の全体が露出していた。
あまりに水位が低くて情緒も半減で少々肩透かしを食らってしまったが、忽然と現れるレンガ造の建築遺跡をこの目で間近に見ることができたことは幸運、と思っておこう。

明治時代、元々は先に見た曽木の滝で発電を行っていたが、明治後期にこの遺構にあたる第二発電所が稼働して、最初の発電力量の約8倍にもあたる電力を、最下流の水俣市のカーバイト工場にも供給していたとのこと。
以後60年近く現役で発電した後、ダム建設で湖底に沈むことになったそうな。

2014 01 09 04

2014 01 09 05

2014 01 09 06

その建物のレンガ造の外壁が、ほぼ原型を保ったまま湖底に沈んでいて、渇水期にのみ姿を現すということに壮大なロマンを感じるのは僕だけではないはずだ。

かつて日本の近代化を支えつつも、その役割を終えてひっそりと表皮のみを記憶として残しているという儚さにグッとくる。
こういう廃墟でありながら背後のストーリーに見せられるような建物や構築物に、特に最近、大きな魅力を感じるようになってきた。
そんな時に、この曽木発電所、間近でその姿を拝めたことに満足感もひとしおだった。

 Posted by at 1:13 AM
1月 082014
 

2014 01 08 02

2014年新春、奈良ツーリングは明日香村がメインテーマでしたが、その他にも魅力的なスポットに訪れています。

そのひとつ、これは自分にとって定番中の定番ですが、唐招提寺
数ある日本建築の中で、一番好きなものを挙げるとすれば、残念ながら1個には絞れないものの、最後まで候補に残るのがこの寺の金堂です。

詳しいインプレッションは、記憶のいい人なら覚えてるかもしれませんが、2011年のやはり冬に訪れた際の以下のコメントが、すべてを物語っています。
2011/02/22「天平の甍」
2011/02/25「魅惑の天平建築」

2014 01 08 03

いつも見ても、このボリューム感といい、屋根と軒下の幾何学的なバランスといい、目の前にしただけで腹の奥底にまでドスンと衝撃が落ちるような感覚に襲われるほどのインパクトを感じます。
空間的バランス感覚を確かめるためには、この建物ほど最適なものはない。それくらい惚れ込んでいる建築で、ことあるごとに確かめに訪れたくなる貴重なスポットです。

2014 01 08 01

朝一番で訪れた唐招提寺。

この前日から今回のお供、アルファGT daytona blue に発進時のジャダーが頻発。
微低速時にクラッチを繋いだり離したりを迷って繰り返す振動はセレスピード固有の現象として有名なようですが、少なくともrossoの時は気になるほど酷くはなかった。
daytona blueは納車の際にも発生していて、乗り方でECUにクセを覚えこませることによってジャダーを消滅させることに成功してたんですが、早くも再発した模様。

でも、以後の左足ブレーキを駆使した乗り方によって、三度ジャダーは消滅。
相変わらず気まぐれなお方です(^ ^;;

 Posted by at 11:24 PM
1月 052014
 

2014 01 05 01

年末年始は例年通り帰省の義務を果たし、その足で奈良を訪ねてきました。

今回のお供も「愛人」ことアルファGTです。最近出動率が半端無いです。
いやまぁ、本来の目的があったのでたまたま彼女と一緒なんだと言いたいところですが、言い訳がましいのでやめときます(笑

さて、その奈良ですが、個人的定番の場所には当然訪れたわけですが、その他にもいくつかマイナースポットでとっても良かった場所がありました。
そのうちのひとつが明日香の里。

明日香(飛鳥)は別にマイナースポットでもないような気もしますが、一番賑やかな奈良公園周辺から相当離れているので、実に静かな場所です。
古墳が点在する遺跡の宝庫ですが、その実は本当に長閑な農村といった感じ。
何でもない農村集落の中とか田んぼのど真ん中に遺跡があったり、草木の生い茂った小高い丘が天皇陵だったりします。

一番素晴らしかったのが、飛鳥寺周辺の風景。
集落の一角に伽藍の一部をこぢんまりと残す古代寺院。これがフツーに田畑の隣に溶け込んでる光景が、私的感覚からすると衝撃的と言えるほど印象的でした。
この飛鳥寺を筆頭に、明日香村の一帯は、飾り気のない農村に古代遺跡が違和感なく溶け込んでいます。
道が極端に狭く、クルマで訪れるには気合が要りますが、古代ロマンは元より、素朴な農村風景を味わうにも実に楽しい場所でした。

写真は水落遺跡という、古代の水時計跡にて。
背後に明日香の集落がひっそりと佇む中で、日没を迎えるひと時。
明るいブルーのボディカラーも、この時はどこまでも深い青の光彩を放っていました。

 Posted by at 9:47 PM
1月 012014
 

2014 01 01 01

新年、あけましておめでとうございます。

あっという間に2013年が終わり、いつの間にか2014年の幕が開けてしまいました。
昨年は個人的なイベントは少ない方でしたが、振り返ってみると、何かにつけて不運なことが多かったように思います。厄年にはまだ少々早いはずなんですが(汗
気を付けてても降り掛かってくる災いはどうしようもないですが、それに負けないくらいエネルギッシュで活動的な年になるといいです。てか、絶対にそうしたい。

私的な方針はさておき、R style もかれこれ12年になろうとしていますが、さすがにサイトの維持は難しくなってきました。そもそも、昨年はサイト本体に一切手を加えられず。。
サイトを構築してきた環境を、ハードの進化に対応させてこなかったために、更新が難しくなっているという事情があるんですが、時間的制約が厳しくなっている昨今、できるだけ継続可能な方法にシフトせざるを得ないのが実情です。
とはいえ、長年構築してきた財産を簡単には捨て切れないので、何とか応用できる仕組みを探りたいとこですが。。

なんか、年始に毎回同じハナシしてるなぁ(笑

S2000とアルファGTのクルマ生活は本年も続いていくわけですが、より深化するにはどうすればいいかを常日頃考えているところ。
今年は2台とも車検があるので、大きなことはできませんけど、おカネをかけることがクルマ生活ではないので、2台が手元にある環境をしっかりと堪能したいと思います。

年末にゆっくり1年を振り返ることもなく、かと言って年始に目標とか立てるタイプでもないので、わざわざ元旦に書いといて大した内容もなく恐縮ですが、何にせよ、今年もクルマ生活を中心にいろいろ体験し、紹介できたらなぁと思います。
脱力感いっぱいの新年の挨拶でますます恐縮ですが、こんな世界観に共感していたけるようでしたら、今年も何卒、宜しくお願い致しますm(_ _)m

 Posted by at 4:46 PM