4月 242015
 

2015 04 24 02

大沢野で国道41号。給油を済ましてリスタートするものの、やや混雑気味。
街中を過ぎて神通峡に入れば気持ち良く流れ出したけど、元より交通量の多い道である。
このままずっと走れば高山だが、岐阜県に入る所で国道360号にスイッチする。

R41とR360の交差点には信号がなく、うっかり見落としそうになる。
その上、R360の入口には通行止予告の看板が・・・走りながら読み取ると、今日は規制解除中。
他に入っていくクルマはいなかったが、向こうから走ってくるクルマはいたので、そのまま進むことにした。

のっけから長大なトンネルが続き、改良工事が進んでいることを思わせる。
トンネル内に反響するコォーーーンンという排気音に酔い痴れる。
ASMの排気管が組み合わされたF20Cが奏でる雑味のないエグゾーストノートは、ミュージックと言って差し支えないほどに澄んでいる。
3速パーシャルから滑らかに踏み込んで、4速へシフトアップ。なんてことを無駄に繰り返したくなるのだ。

2015 04 24 01

でも、そんなトンネル区間は最初だけ。未改良の狭い区間が残り、改良のための工事が至るところで行われていた。
交通量は少ないのだが、工事区間で片側通行が多く、土埃が盛大に舞っている。
ベルリナブラックのボディは、ここまでのアツい走りである程度汚れてはいたが、このR360区間で決定的に土埃と泥飛沫に塗れてしまった。

R360からR471にスイッチし、飛騨古川手前でR41に合流。
古川の道の駅でお土産調達。昨年の秋の飛騨ツーリング時に、この道の駅で購入した地酒「蓬莱」がなかなか美味だったのでリピートした。

古川から高山に向かう際、中部縦貫道に直接繋がるバイパスが既に開通しているが、これには乗らず旧道を進んで県道89号に入る。
これを直進すれば国道158号に合流するので、安房峠を越えて松本へと至る。
つまりこのルートを取ることで、北アルプス一周はほぼ完結できるのだ。

これにて一件落着・・・ではない。

2015 04 24 03

R158に入ってすぐ、何の目印も案内もない交差点を右折する。
そこにはすぐに、こんな看板が立っている >>>

飛騨農園街道。
語呂はいいけど、考えれば考えるほど不思議なネーミングである。
まぁ要するに農道なわけであるが、巷でちょっとウワサになっていたので、一度走ってみたかったのだ。

飛騨農園街道はR158から、1本南側を走るR361までを結ぶルート。
でもこのルートって、すぐ西側にR361、さらに西側にR41が走っているわけで、農道だから当然なのかもしれないが、幹線的な存在理由はちっとも見当たらない。
さらに、他の大規模農道とは趣が異なり、地図上ではいかにもワインディングな線形を描いているのだ。

これは走らない理由はない。
既に日は傾き、陽光は赤みを帯び出していたが、そんなことお構いなしにピットから放たれたようにコースイン。
路面にタイヤを押し付け、コーナリングと加減速コントロールを堪能する。

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前半は、意外にも?キチンと農道。農地の中を突っ切るので、作業車も走っている。
途中からは、期待通り(笑)しっかりワインディング。アップダウンも大きく、豪快なドライビングが楽しめそうだ。

遠くには真っ白に冠雪した大きな山が。。乗鞍だ。
随分一気に南下してきたもんだ(笑

さて、飛騨農園街道、ここまでの印象は悪くなかったのだが、徐々にその本性が・・・
左コーナーの立ち上がり、ややブラインドの状況で加速体制に移ろうとしたら、コーナー出口で倒木が道を塞いでいた(!)

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ある程度危険予測はしているので、ブレーキロック手前の急制動にて停止。
反対車線は塞がっていなかったので、そのまま迂回して通過。

しかしトラップはこれだけでなく、あらゆる箇所で倒木、落ち枝のオンパレード。
雪解け直後の山道だからある程度は仕方ないにしろ、これはちょっと酷い。(左の写真はまだマシな方)

道路が相当カネかけて整備されているだけに、余計に悲しい状況である。
作るだけ作っといて、あとは放ったらかしみたいな。

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普通の農地から気前のいいワインディング、そしてトラップだらけの路面状況と、距離にしたら本当に短い間に、飛騨農園街道は目まぐるしくその表情を変える。
終盤には、それまでのトラップ仕掛けがウソだったかのような、美しい牧草地帯の風景が待っていた。

最後はR361に突き当たって終了。
なかなか謎の多い飛騨農園街道。思ってたよりもずっと短かった。
路面状況も想定以上に悪かったし、ちょっと期待し過ぎだったかな。

2015 04 24 07

 Posted by at 12:11 AM
4月 232015
 

2015 04 23 10

朝日町から「新川スーパー農道」なる道に入った。
一見、周辺の県道と見分けがつかない。地図で見ると、県道と重複しながら、平野の山側通って県央まで延々と繋がっている。
ツーリングに向いているコースなのかどうかはわからないが、今回のテーマにはピッタリだ。

基本的に田園地帯の中をひたすら行く道のようだ。左手には北アルプス、立山連峰を望む。
時折、川を渡るのだが、その橋上からの山の眺めるのが実にいい感じ。

2015 04 23 01

この時期、立山連峰から流れ出る雪解け水が、大量に流れている。
この水量溢れる川の景色に、春の息吹と表現する以上の生命力を感じる。
見ているこっちも力が溢れてくる。

2015 04 23 02

黒部川の桜並木は既に見頃を過ぎていたが、花がなくとも、山の奥底まで続いているような果てしない並木の景色が実に印象的。
実際この川の上流数km先に日本有数の大渓谷である黒部渓谷があり、更に奥底には黒部ダム、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平へと続いている。
こんな雄大な景色でも、想像もつかない圧倒的な大自然へのほんの入口に立っているようなものなのだ。

2015 04 23 03

新川スーパー農道を忠実にトレースしていると、北陸自動車道と北陸新幹線と時折交差、並走しながら走ることになった。
黒部川を渡ってすぐ、黒部宇奈月温泉駅を遠望する高台で、北陸新幹線が滑り込んでいくのを目撃。
その後も、農道から絶好の撮影ポイントとなりそうな場所が。。
東海道新幹線と違ってそんなに頻度よく走ってないので、わざわざ待ったりはしなかったけど。

2015 04 23 04

早月川にかかる橋の上から、孤高の霊峰、剱岳を望む。
早月川の上流へと続く道を登り詰めると馬場島。剱岳の登山口にして、帰省時の朝練の舞台(笑
剱岳は、今まで自分が登ってきた中でもっとも印象深い山。こうやって麓から眺めると、あんなとこによく登ったもんだと心底思う。

富山平野は海沿いばかりで、こうやって山側を走ることは滅多になかった。
よく知っているつもりでも、心に残る景観をいろんな所で発見できたのは大収穫。

2015 04 23 05

例えば、こんな農道風景。サイドウィンドウ越しに転がる何でもない風景だが、実に潔い抜け感が心を捉えて離さない。
更に富山平野の場合、背景に立山連峰がもれなくついてくる。ありそうでない貴重な風景。

っていうような風景にいちいち反応していたため、富山に入ってから遅々として前に進まない。
まだ北アルプス半周もしていないのに、いつの間にか時刻は昼を大きく回っている。
途中、心惹かれるスポットをいろいろと目にしたが、今日は走る走る走る!がテーマなので、グッと我慢してステアリングを握ることを優先した。

2015 04 23 06

だけど、ここだけは誘惑に負けた。

眠目山立山寺。

その名も眠り目ヤマである。さすが禅的センスはハンパない。
立山の名を冠したお寺だけど、正直こんな寺があるとは知らなかった。
農道を走ってて看板が頻繁に出てたから、その名に惹かれて訪れてみたら・・・

2015 04 23 07

田園地帯の中に突如として現れる、奥の見えない杉並木。参道だけれど、なぜか一歩踏み出すことが躊躇われる場の空気感。

この先には一体何があるのか。

お寺があるんでしょうけど(笑)、今回はそこまで行くのはナシにした。
今度帰省した時にでも、ゆっくり歩いてみることにする。今日は走るのが優先だから。

エスを停めてゆっくりしたい所、寄ってみたい所は結構たくさん出てきたが、どんどんすっ飛ばしまくって走る走る。
この辺は実家の近所なので、いつでも行けるじゃないかと言い聞かせ。

岩峅寺付近に来ると、農道はどこに繋がっているのか不明瞭になった。
地理感働かせて適当に走って、立山橋たもとの雄山神社に訪れた。

2015 04 23 08

いつぞやの盛夏に訪れて以来の訪問。
雄山神社の本殿は、立山の主峰である雄山山頂にある。
そんなとこ誰でもいつでも行けるわけではないので、いつでも行けるこの地に出張している(のだと思っている)

で、エスを降りて参拝したかというと、これもパス(笑

2015 04 23 09

立山を水源とする常願寺川を跨ぐ地鉄のトラス鉄橋が、実にいい味を出していた。
ここで本来なら地鉄が通るのを待って写真に収めるべきなのだろうが、今日のツーリングではそんなのんびりは許されない(笑
っちゅうことでこれまたパス。

何しに来たのかわかんないくらいすっ飛ばしまくりだけど、それでもスーパー農道でここまで来るのに2時間程度要してしまった。
ここから先は県道で国道41号を目指す。北アルプスの姿は見えなくなるけれど、地理的には神通峡を行くしかない。
これがもう少し暖かい時期であれば、有峰林道で飛越峠越えが楽しめるところだけど。

今回初めて走った新川スーパー農道。ワインディング区間はないものの、山と田園の景色が楽しめる良道という印象。
富山の場合、一般的には海沿いを走るケースが多いと思われるけど、バリエーションとして覚えておくといいかも。

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4月 222015
 

2015 04 22 05

白馬でコンビニ休憩後、国道148号で糸魚川方面へ。

この道、塩の道とか糸魚川街道とか呼び名はあるものの、それらを無視し勝手に「忍耐街道」と呼んでいる。
フォッサマグナ沿いの渓谷ワインディングで、通年通行可能なように覆道とトンネルが連続、姫川の景色も大らかで気持ちがいいはずなのだが、南北を貫く有用なルートということもあって、いつも長い隊列を組むハメになる。加えて、トラックやダンプが異様に多い。
その結果、渓谷ワインディングが楽しめるという印象はまるでなく、トロトロとした流れに身を任せて走るしかないガマンの道なのだ。

2015 04 22 01

糸魚川から国道8号。この時点で北アルプスを一周する腹は決まっていたので、ノーズを西へと向ける。
R148のウップンを晴らすかのような、爽快シーサイドドライブ。時折、開通したての北陸新幹線の橋梁が絡み合う。
その北陸新幹線、糸魚川にも駅があり、青看に駅と出口の名前が 併記されていたのだが、北側が「日本海口」南側が「アルプス口」と、ひねり過ぎず明快で洒落ていた。

糸魚川からR8を西へ行くと、日本海側随一の難所、親不知だ。
ここ何年も、まず確実に高速道路で通過していたので、下道で親不知を走るのは実に久しぶり。
ジェットコースター道路は健在で、岸壁に貼り付く道路が覆道を伴って、上下左右にうねりまくる!

2015 04 22 02

久しぶりに走って気がついたが、上下にアップダウンがあるせいか、覆道の天井が凄く低く感じる。
実際にはトラックもバンバン走っているので低くはなく錯覚だと思うが、これがジェットコースター感を増幅しているのだ。
残念なのは、いつも交通量が多いこと。1ケタ国道だし仕方ないのだが、このコースは一度でいいからクリアラップで走ってみたい。

親不知IC手前で、子不知トンネルから出てきた北陸道の高架とクロスする。ここの景色が超カッコイイ(と思う)。屋根なしで走っていると、その迫力は倍増。
春の北アルプスの景色もダイナミックだが、土木技術の粋を極めた親不知サーキットの景観にも、毎回思わず感嘆の声を上げてしまう。

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親不知IC横の道の駅でトイレ休憩、しようと思ったら清掃中だったので、海だけ眺めて、その次の市振の道の駅で大休憩とした。
まだ昼には早過ぎる時間だったが、この後どこで休憩できるかわからなかったので、少し腹ごしらえしておくことにした。

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ここまで来たら、たら汁がいい。
日本海の冬の味覚なので、やや季節外れだが、自分にとっては故郷の味。美味しかった。

市振から境川を越えたら富山県。
宮崎を通過してすぐに県道へ。今回のテーマは北アルプスを見ること。
富山平野でも、できるだけ山の近くの気持ちのいい道を探して走ってみることにした。

 Posted by at 1:38 AM
4月 212015
 

2015 04 21 01

国道19号に下りたら、そこは見覚えのある信州新町の街並みだった。
すぐに県道36号に入って戸隠方面へ。
途中、オリンピック道路に一瞬合流。長野〜白馬間のメインルート。朝から交通量が多い。

県道36号で更に北に向かい、小さな峠を越えて鬼無里へ。
国道406号に出たら、この道で白馬を目指した。

R406、通称「鬼無里街道」は本当に久しぶりだ。EK9時代以来、10年以上走っていないんではなかろうか。
入口から工事の看板が立っていて、途中迂回路が設定されていた。
交通誘導員が白馬方面はこちらへどうぞ〜と案内。言われるがまま細い迂回路をクリアし、たった1台、静かな峠を目指して駆け上がっていく。

冬枯れの峠道は、春の陽光に照らされて不自然なほど明るかった。
残雪が急激に溶けて、所々路面を濡らしている。
前を行くクルマどころか、すれ違うクルマさえもまったくいない。

鬼無里街道といえば、峠のトンネルからの白馬連山の眺めが印象的で、何年も前のことでも鮮明に覚えていた。
そしてその眺めは今も健在。峠のトンネルと思しき暗闇に入ると、出口のトンネル枠に切り取られた大迫力の山並みが待っていた。

2015 04 21 02

トンネルから出ると北アルプス、後立山連峰白馬連山の大遠望。
これも素晴らしい眺めだが、トンネルの中からぱっとこの景色が眼前に広がる展開が、過去の印象の通り素晴らしくダイナミック。
これだけでこの寂しい峠道を通る価値はある。

それにしても誰も通らない道だ。
しばらく北アルプスの雄大な景色に見とれていたが、まったく通るクルマはいない。
こういう場所には慣れてはいるが、長野と白馬を結ぶ、しかも国道である。昔はこの峠ももっと賑わっていた。
それが、ナゼにこんなに廃れているのか。

その答えは簡単で、並行して走るオリンピック道路の影響だろう。
向こう(白馬)に早く行きたければ、誰だって平坦な2車線路を選ぶはず。
こんなペースの上がらない狭い峠道を好んで走る輩などいないのだ。
自分のようなモノ好きを除いては。

2015 04 21 03

左から鹿島槍、五竜岳、白馬岳、かなぁ。
冬山は荘厳で美しい。こうやって遠くから平和に眺める限りは。

しばしの鑑賞の後、R406を白馬に向かって下りていく。
が、その路面は登りの時より更に悪化し、所々舗装が剥げてるのが当たり前なほど、酷い有様だった。
これじゃほとんど未舗装路。いくら雪解け後ったってこれはちょっと酷い。
高規格な道路が並行して走っているからって、こんな放置プレイ状態でいいのか。

と思ってたら、向かう先に何やらゲートが・・・

2015 04 21 04

なんと、たった今走ってきた峠道は通行止だったらしい。。そりゃ誰にも会わんわ。
おかしいな、長野側からは交通誘導員が白馬はこちらへどうぞ~ってやってたのに(笑 

復旧作業中だからちょっと待て、っていう感じではなく、無期限通行止みたいなニュアンスが悲しい。
迂回に指定されているのは、当然?オリンピック道路(大町街道)である。

白馬側のあの路面状況からして、国道にもかかわらずやがて朽ちていく運命なのか。
長野側からトンネルの向こうに見える、白銀の峰々のダイナミックな眺望が見れなくなってしまうと思うと、ちょっと寂しい気がした。

 Posted by at 3:53 AM
4月 202015
 

昨日(土曜日)の日帰りツーリング。自宅を3:30に出発。関越道を北へと進む。
さすがにこの時間であれば、まったく周囲の交通量を気にすることなく、どんどん距離を稼ぐことができる。
ひとまず長野に行こうと考えてたので、上信越に入って休むことなく西進。

佐久ICから八ヶ岳方面、東部湯の丸ICから松本方面、上田ICから長野方面がいつものパターンだけど、今日は坂城ICまで引っ張ることに。
で、下りた所のスタンドに行くと、まだ閉店中。セブンイレブンに行くと、朝飯愛用のデリカが全くなし。

まだ6時前ですから。

仕方なく国道18号に出てすぐに県道55号に入るつもりがロスト。
その先も曲がろうと思った県道をロストしまくる。全然青看無いんですよ。今時結構珍しいくらいに。

結局、更埴の手前まで来てしまった。坂城ICは大失敗?
でもこの先、国道403号千曲高原へのワインディングはベリーグッドだった。エンジン回して一気に駆け上がる。

麻績で県道12号。お馴染みアルプス展望道路。この季節、山の眺めるのにまず思いついたこの道。
タイミングばっちりで朝日が顔を出す。正反対の西の空には、北アルプスの峰々が浮かんでいた。

2015 04 20 01

写真に収めると、すっごく遠く見えてしまうんですけどね。
いや、実際期待し過ぎていたのかな。

アルプス展望道路は個人的には結構定番で、凄く景色がいいイメージがあって毎度楽しみにして走っている。
ただ改めて走ってみると、北アルプスに対峙するルートではあるものの、もう参りました!ってくらいぐわっと展望が開ける区間は限られているなーって。
上の写真のポイントも、いつも通りの撮影場所だったり。案外バリエーションが少なかったりする。
集落を繋ぐ道で、今日は未舗装の工事区間も多かった。ちょっと期待過剰だったか?

2015 04 20 02

県道12号はトレースも案外難しい。いつも案内看板につられて、ルート外の極狭の道で谷間に下りてしまう。
今回こそはルートミスせずに走り切ろうと頑張ってみたけど、最後の最後、国道19号に下りる直前で、またしても痛恨のミス。
そのまま進んでも行こうとしている方角は同じだったけど、何だか無性に悔しくて引き返してしまった。

2015 04 20 03

正規の?ルートに戻ると、サクラと済んだ空がキレイなお寺に出会った。戻って大正解じゃないか。

2015 04 20 04

今年の東京のサクラは満開直後に雪舞う寒さで終わってただけに、これが実質今年最初のサクラ。
そうだよな、信州は今くらいが満開か、やや終わりかけ。行く先々で山桜の景色を堪能することができた。全く意識せずに来ただけにラッキーだ。

2015 04 20 06

ところで今回ツーリングに連れ出したカメラ。
ちょっと前に記事にした通り、RICOH GRへの想いが募って結局手に入れちゃったので、そっちをメインに据えた初めてのツーリングとなった。
メイン機として相当長いEOS 5DIIは、今回ちょっとお休み。GR縛りでのレポートなのである。

以前所有してたのがGR digital III。今回購入したのは、名称からdigitalが取れた現行のGR。
既に発売から2年近くが経って、そろそろ新型が出てもおかしくない時期の商品。更新が早いコンパクトデジカメで、このタイミングで買うのはどうかと思わないでもなかったが、そもそもGRというデジカメは発売直後の新品価格では到底手が出ない(コンデジを買う感覚の値段じゃないぞ)ので、こなれまくった今は最高の買い時ではないかと考えた。
自分自身を言い聞かせるには、十分過ぎる言い訳だった(笑

コンデジとしては高価ではあるが、APS-Cサイズのセンサーを積んでいることを考えると、普及価格帯の一眼レフを買うようなもんである。そう解釈すると、いまの価格は途端にお買い得に思えてくる。
正直、いつでもどこでも5DIIっていうのはムリがある場面はあって、携帯性を重視しつつ画質も妥協しないでいいカメラが欲しいと常々思っていたところだったのだ。

ただ、普及一眼並みの心臓を持つGRとはいえ、フルサイズセンサーの5DIIとは画質では勝負にはならない。
5DIIは空気まで写し撮るようなカメラだが、GRにそこまで求めるのは酷。GRの武器は、コンデジ以上フルサイズ未満の画質と、一眼やミラーレスにはない抜群の携帯性。
そして何より期待するのは、絵作りの楽しみである。

5DIIは目の前の景色を忠実に再現することに長けているのに対し、GRは絵画を描くように写真を撮る楽しみがある。
一般のコンデジのようなお遊び機能ではない、本気で使えるエフェクトの数々がそう感じさせるのだ。
しかもこれをある程度カスタマイズもできる。ただ目の前のものを記録するだけでなく、物語を感じさせる絵として表現できるような気がしている。

2015 04 20 05

今回の旅は、GRで撮りまくり、素晴らしい作品をご提供・・・・ではなく、完全にGRの練習。どう撮ったらどういう絵になるのか、試行錯誤の結果が次々と現れる(汗
エフェクトが特に面白くって、今まで載せてきた写真とはぜんぜん違う加工された写真がバンバン垂れ流される予定(笑
露出の具合も色乗りもまだ全然わかんなくて、帰ってディスプレイで見てヒエ〜ってなってる(苦笑)けど、5DIIとは違った楽しみ方ができそうではある。

 Posted by at 2:11 AM