7月 162015
 

写真だけで3rd stageの意味がわかった人は、よっぽどのマニアです(苦笑
そうじゃない大半の方のために、順を追って話を進めていきます。

daytona blueのアルファGT、実は購入当初からセレスピードの調子が今ひとつでした。
稀に1速から変速を受け付けなくなる事象が発生。
発進時のジャダーは年々酷いものになり、根本的な修理が現実味を帯びてきていました。

アルファはタイミングベルトが急所。3〜4万km程度で要交換という定説があります。
しかし、5万kmにして未だ無交換。
新車時から10年が経過していることもあり、一般的にはレッドゾーンに突入している状態。。。

また、エンジンパワーに対して足回りが重いし、何と言っても見た目に貧相。グラマラスなボディに対してバランスが取れておらず、改善しなければなりません。

この先このまま長く乗り続けるには、大手術と言っていいようなメンテナンスが必須。
また、このGTをアルファらしく楽しむには、それなりの投資も必要。

ただ、直したからといって、今のアルファGTに対して感じている「薄味」感は変わらない。
そもそもセレやエンジンに不満を覚えているのなら、そこを変えないと、アルファロメオを心底楽しめないじゃないか。

かと言って、GTは降りたくない。
10年経っても人を振り向かせるデザイン、2号車としての有用性、こんなバランスを保てるクルマ、他にはなかなか見当たりません。
この先何年も乗り続けていくことを考えた時、いま選ぶことのできるベストな選択は・・・?

・・・そんな自問自答に対して出した回答が、前の記事の写真なわけです。

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エクステリアデザインもボディカラーも、更に言えばインテリアデザイン&カラーも凄く気に入っているので、見た目は変更無し(ホイール以外は)中身をがらりと変えました。

中身とは、すなわちエンジンミッションです。

お手軽自動モード付きのセレスピードは不具合が多くて、今にも止まって動かなくなってしまうんでは!?という雰囲気がムンムン。
更にはヘタクソが運転しているような変速マナーが耐えられず。。もう卒業することにしました。
新しい変速機は6MTです。
2号車は絶対的に自動変速機である制約がありましたが、そのような個人的都合はこの際、破棄しました。人生は結局、都合<快楽です(爆

エンジンは、2機続けて乗った2リッターJTSエンジンを、手放すことにしました。
一説ではミツビシの直噴ヘッドを乗せたというJTSエンジンは、2リッターの割に低速トルクが豊かでかつ燃費もそこそこでしたが、面白味に欠けました。
エンジンは歌わせてナンボ。アルファには、アルファロメオにしか作れないエンジンがあり、それを載せてこそGTの色気が際立つはず。

変更後のエンジンは、3.2リッターV6です。
最後のアルファロメオ純血V6エンジン。基本設計は1970年代とかなり古いエンジンで、大柄で重くて、いかにも飼うのが大変そうなエンジンですが、それを補って余りあるアルファならではの「味」があるはず。
自分にとっては初めての非直4。更には2リッター超のエンジンです。税金も未知の領域(大汗

もうおわかりでしょう。
エンジンやミッションを載せ替えたわけではなく、車体そのものを入れ替えました。
初代rossoから2代目daytona blueに乗り換えた時以上に見た目に差がないので、ほとんどの人は気付きませんが。 

2015 07 16 01

アルファGT 3.2 V6 24V

2リッターJTSを2台乗り継いで、遂に最高グレードである3.2リッターV6モデルへと昇格。
2代目daytona blueに乗り換えた時に、「JTSを乗り継ぐ人は珍しい」というコメントを頂きましたが、ちゃんと本懐を遂げました(笑

daytona blueのボディカラーもタン革の内装も相当気に入っているので、この構成は変えたくない。
でも、その前提でV6のGTを中古車市場で見つけることは、非常に困難でした。
なぜなら、市場に出回っているアルファGTのほとんどが、直4のJTSエンジンモデルだから。
元々台数が少ない上に、ボディカラーと内装の条件が揃っている個体なんて、都合よく見つかるはずがない。
ましてやGT自体が、アルファの中でも特に希少車なわけで、ほとんど見込みが無かったわけですが・・・

セレの調子が悪くて、タイミングベルトの件もあって、今後の整備を検討すると同時に、ダメもとで中古車情報をサーベイ。
GTのV6モデルの中古なんて、全国に1台か2台あるかないか。しかも正規販売終了から既に10年が経とうとしているグレードなので、あったとしても程度がいいとは限らない。

期待薄でも地道に、気がついたらネットをチェックする日々。そしたらある日、出てきたんですね、ほぼ完璧に理想通りな個体が。。。

ほとんど奇跡です。

2015 07 16 02

肝心の程度ですが、まぁまぁ、ってとこでしょうか。決して悪くはないが、抜群に程度が優れているわけでもない。
実際、気になるところはいくらでもありますが、、腹くくるところはくくらないと、こういう趣味クルマは乗れません。
中古車は価格や細部に拘り過ぎるより、一期一会の出会いを大切にした方が、後々まで満足できると思います。

かくして不肖1059は、アルファロメオのしかもGTというニッチな車種を3台も乗り継ぐ好き者になりました。

「アルファ(GT)を3台買った男」

ハクが付くかどうか微妙ですが、ま、響きとしては悪くありません(笑

 Posted by at 1:10 AM