7月 242015
 

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三陸ツーリングは、先に書いた通り、石巻から海岸線を北上するルートだったわけですが、復興インフラの要である国道45号は混雑していて、かなりの時間を要しました。
途中、いくつか県道に逸れたりはしたものの、のんびりドライブが効いて、宮古で1日目が終了。
国道沿いの観光ホテルで一泊した後、R45北上を再開。今回のツーリングは、ここからレポすることにします。

 

宮古から北のR45ルートは海を離れてやや内陸を通る。
多かった交通量が激減する宮古以北は、爽快なワインディングロードが続き、走る楽しみも味わえる。
三陸ツーリングの白眉はここから。小本からいったん国道455号にスイッチして、岩泉の道の駅へと向かう。

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そこから今度は県道44号。
完全2車線の峠道。ほとんど登りの中高速コーナーの連続。加えて完全なクリアラップ。
今回一発目の駆け抜けるヨロコビ。息の長いコーナーで、理想的な重量配分を持つS2000の運動性能を堪能しつつ、一気に峠越え。

再びR45に戻ったら、今度は鵜の巣断崖へと向かう。
宮古以北の三陸海岸は、断崖絶壁の景勝地でもあり、中でも鵜の巣断崖の景色はお気に入りで、毎回訪れる定番スポット。
もちろん今回も久しぶりにと思っていたのだけど・・・

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濃霧でした(泣
これじゃ崖下の絶景を拝むことは叶わない。今回は泣く泣く諦めることに。

この日は、いつまでたっても谷間や海岸線の霧が晴れず、その後の島越、田野畑、北山崎、黒崎と、せっかくの景勝地含めてずっと濃霧の中だった。
三陸海岸の絶景を堪能するのは潔く諦め、霧の影響の無さそうな内陸側に、更なるワインディングを求めることにする。

普代を通過した後、今度は県道273号へ。
地図上では非常に細くウネッた線形を持つ典型的な山間3桁県道で、何もなかったら入り込むのを躊躇する類の道だが、途中の安家渓谷の文字に惹かれた。

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入った瞬間、こりゃ過酷かも、という匂いはしたが、奥に入ると意外と極悪でもなく、そこそこ素直な類の渓谷の道だった。
さっきのK44のようなトラクションを活かして駆け抜ける道ではないが、ターマックラリー的な要素はこちらの方が上。
周囲の状況を把握しつつ、いくつもの小さなコーナーを次々とクリアしていく。

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渓谷の自然は、特別ここが素晴らしいという感じは薄いが、普通にキレイではある。
短い紅葉時期がベストシーズンだろう。

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かなり内陸に入り込んだところで、県道7号にスイッチ。
打って変わって、ハイスピードを許容する山間ハイウェイ。北上するとすぐに大月峠だが、工事により時間帯通行止の看板が。。。
でも、対向車が来るのでソロリソロリと進んでいったら、工事はしているものの、特に道は塞がれてはいなかった。

しばらく走った後、県道29号で野田方面へ。

今度はのっけから狭い峠道。白石峠まではどんどん山を登っていくことが感じられる。
峠を越えたら今度は薄暗い谷間の道。(冒頭の写真) 

ちなみに、さっきの県道273号もこの県道29号も、ツーリングマップルでは「おすすめルート」に指定されている。
私見だが、東北版は他の版と傾向がかなり異なっていて、走りを楽しむというより「誰もいない狭い道だけど散歩には適した道」みたいなルートに着色されていることが多いと思う。
著者の好みが色濃く反映されている結果だと思うが、クルマで走る際には、参考にはすれど鵜呑みにしない方がいい。(バイク用の地図だから当然かもしれないが、それでもちょっと違うような気がする)

走って楽しい道は、地図を見た時の直感と経験で判断するに限る。
長く続けていれば、楽しい道に出会う確率は、決して低いものにはならない。
それが、走ることを目的としたツーリングの醍醐味でもあるわけだから。 

 Posted by at 3:49 AM