10月 042015
 

県道26号を走り切れば、天草の南端へと到達する。
南端の町は、牛深。最初に天草を訪れた時は、ここから対岸の長島へカーフェリーで渡った。
渡った先の長島で、キャンプ場が見つからずに急遽選択した砂浜での野営が素晴らしかったのを、今でも鮮明に覚えている。

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さて、牛深。
ここは通過するだけ、というわけではなく、興味深いモノがあるので再訪。(以前のツーリングでも見てますが)

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橋です。その名も、牛深ハイヤ大橋。

くまもとアートポリスの遺産。こういうのに税金つぎ込めた時代があったわけだ。
でも、単純だけど、カッコイイのです。そう思わせるものがあるだけで、豊かな気持ちになるじゃないか。
住んでる人はたぶん、何の感傷もないのだろうけど、たまにこうやって訪れると、やっぱ凄いものがあると思う。

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ハイヤ大橋、そのデザインが凄いというよりも、この豪快過ぎる線形が強烈。
巨大な円弧を描いて港の上を走るわけだが、この線形を描いた土木屋さんは、それはそれは気持ち良かっただろうなァ(笑

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しかも橋の途中に交差点があって、そこからループ橋が生えているという。もうやりたい放題。

でもそれが、独特のドライビングビューを形成している。
地元の人が、この橋をフツーに自転車や徒歩で渡っている光景もシュール(笑
おそらく何回来ても飽きないだろう。

写真でしか見たことはないけれど、ライトアップされた光景もまた美しい、みたいだ。

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牛深では、ハイヤ大橋の鑑賞のみ。
すぐさま県道35号にスイッチして、天草の西岸ルートへと走り出す。

今回は熊本がテーマなので、長島、すなわち鹿児島県には渡らず、天草を周回するルートを取るつもりだった。
K35を走っているとやがてR266に突き当たり、次に国道389号との分岐が現れる。

以前、初めて天草を訪れた時の逆ルートを走ることになるわけだ。
ハイヤ大橋に続き、再訪シリーズ。天草ツーリング後半では逆に、天草の、天草ならではのスポットを、今回も味わってみようと思う。

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 Posted by at 6:11 PM
10月 042015
 

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天草上島の西端でR324と合流し、ループ橋で下島へと渡る。
ここからもR324は島の北側を走ることになるが、対するR266は、島の中央を縦断して南端へと至るメイン道路へと昇格してしまう。
代わって島の南岸(東岸)を受け持つのは、県道26号だ。

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相変わらず、海、山、集落の繰り返し。
道は上島のR266よりさらに貧弱で、海沿いどころか集落内でも離合に気を使う。

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全く観光的要素のない、ただ海沿いの集落と集落を繋ぐだけ道だけれど、それがいい。
地続きながら、都会から遠く隔絶された島の果てにも、綿々と流れる時間と生活が存在する。それを肌で感じ、記憶に残し、感性を磨くことが、旅を生涯の糧に昇華させることができる。
いますぐはそうではなくとも、旅の経験が生きることがきっとあるはずなのだ。 

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宇土半島と上島のR266、下島のK26は、天草の観光ルートからはまったく外れたマイナールート。
走るのは今回初めてだったわけだけど、素朴な風景と、いつでも身近に海を感じて走る感触は、離島を走っているような錯覚に陥らせてくれる。

ガッツリ走るワインディングもいいけれど、こういう道を旅情を味わいながら走るのも格別なのだ。 

 Posted by at 5:32 PM
10月 022015
 

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熊本ツーリング2日目。早朝出発で国道3号を南下し、宇城から国道266号へ。

宇土半島の南岸を走るこのルート。素朴な感じが表街道の国道57号より旅情気分が味わえるのがいい。
途中の道の駅は、当然ながら開店前。通過して一気に三角へ。

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宇土半島の先端にある三角は、JR三角線の終着駅だ。
その三角駅を見下ろす跨線橋のあるコンビニで朝食休憩。意外と多くの乗客を乗せた熊本行きの普通列車が、始発駅を発っていく。

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三角を過ぎると、国道57号に合流し、そのまま天草パールラインへ突入。天草五橋の最初の1本目を渡る。
ひとつ目の島の中心部を貫いたら、あとの4本の橋は連続。渡って合津の分岐でR266方面へ。

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天草のメインルートは島原側のR324で、過去一度だけ訪れた際にはそちらを走ったので、今回は裏道的なR266で天草を横断。
のっけから海沿いのゴキゲンルート。想像通り裏道のようで交通量も少なく、実に気持ち良く走れる。

海際の爽快なコースが続いたら、今度は狭い集落の連絡路へ。
突き出した半島の山道を走り、集落に出たら生活路兼用の狭路を走る、その繰り返し。
地元民と物好きしか走りそうにないようなルートではあるけれど、広狭混在のコースはいい具合にメリハリとなって飽きることがない。

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北岸の表街道ばかりを走っていたら、天草のありのままの日常的表情を味うことはできない。
アクセルを踏んでアスファルトを蹴り飛ばすのもワインディングツーリングの醍醐味だけれど、その土地のニオイを感じながら、生業の風景と一体となって走ることも忘れたくはない。

遠く離れた異郷の地の深淵へと入り込んでいくドキドキ感に心弾ませながら突き進んでいく。

 Posted by at 12:40 AM