県道26号を走り切れば、天草の南端へと到達する。
南端の町は、牛深。最初に天草を訪れた時は、ここから対岸の長島へカーフェリーで渡った。
渡った先の長島で、キャンプ場が見つからずに急遽選択した砂浜での野営が素晴らしかったのを、今でも鮮明に覚えている。
さて、牛深。
ここは通過するだけ、というわけではなく、興味深いモノがあるので再訪。(以前のツーリングでも見てますが)
橋です。その名も、牛深ハイヤ大橋。
くまもとアートポリスの遺産。こういうのに税金つぎ込めた時代があったわけだ。
でも、単純だけど、カッコイイのです。そう思わせるものがあるだけで、豊かな気持ちになるじゃないか。
住んでる人はたぶん、何の感傷もないのだろうけど、たまにこうやって訪れると、やっぱ凄いものがあると思う。
ハイヤ大橋、そのデザインが凄いというよりも、この豪快過ぎる線形が強烈。
巨大な円弧を描いて港の上を走るわけだが、この線形を描いた土木屋さんは、それはそれは気持ち良かっただろうなァ(笑
しかも橋の途中に交差点があって、そこからループ橋が生えているという。もうやりたい放題。
でもそれが、独特のドライビングビューを形成している。
地元の人が、この橋をフツーに自転車や徒歩で渡っている光景もシュール(笑
おそらく何回来ても飽きないだろう。
写真でしか見たことはないけれど、ライトアップされた光景もまた美しい、みたいだ。
牛深では、ハイヤ大橋の鑑賞のみ。
すぐさま県道35号にスイッチして、天草の西岸ルートへと走り出す。
今回は熊本がテーマなので、長島、すなわち鹿児島県には渡らず、天草を周回するルートを取るつもりだった。
K35を走っているとやがてR266に突き当たり、次に国道389号との分岐が現れる。
以前、初めて天草を訪れた時の逆ルートを走ることになるわけだ。
ハイヤ大橋に続き、再訪シリーズ。天草ツーリング後半では逆に、天草の、天草ならではのスポットを、今回も味わってみようと思う。