11月 142015
 

2015 09 22 05

夜の佐賀市内を放浪の末、辿り着いた鉄板焼の店は、結果的にこの旅ナンバーワンの大当たりだった。
創作料理風のメニューはどれを頼んでも実に美味。お値段もお手頃。ワインがどんどん進む。
高評価なのに、写真の1枚すら残っていないのはどういうわけか。食って飲んでに無我夢中だったと言い訳してみるが、そもそも自分のツーレポではこの辺りの情報が毎回完全に欠落してるんだよなぁ。

というわけで、店の名前すら不明(汗)のまま翌日へ。

佐賀城の外堀に面したホテルは、それなりに格式のあるシティホテルだったので、駐車場へのクルマの出し入れはホテル側の仕事だった。
クルマがクルマなので、バレーサービスというのはむしろお断りしたいのだが、混んでいるため、例外なくホテル側で出し入れするという。
すぐそこに停まってるのに・・・

朝一発目のエンジン始動、フルバケのシートレールの扱い方、暖気、冷えたミッションの扱い、全てに自分なりのルールと作法を持っている。
いくらホテルマンとは言え、ポンと乗りの方にお任せしたくはないのがホンネなのである。
ホテルマンに見送られるため、冷え切ったまんまで強制スタート。ホテルを出てすぐに路駐して暖気。。こういうことになるんだから。

とまぁ、そうやってスタートにもたついた4日目。
特に決めてたルートがあるわけでもなかったけれど、佐賀まで来たんだし、久しぶりに有田には行きたいとは思っていた。
前回は隣町の波佐見には訪れたけれど、有田はパスしちゃったからね。

国道34号&35号で有田へ一直線。
有田の街並みはいわゆる陶磁器屋街だが、それはそれで結構見応えアリ。
小鹿田焼の里同様、九州再探訪[前編] にて訪れている。

その時の有田街並み散策の未公開写真がこちら。国内随一の陶磁器の街の情緒とS2000のコラボレーション。
懐かしいぜ。 

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今回はというと、街並み探訪は省略。
町外れにある窯元にて、有田焼の芸術に触れるにとどめた。

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源右衛門窯

有名な窯元で、首都圏でも売ってるたりするが、やはり生産しているその場に足を運ぶというのは楽しい。
連休中ということで、残念ながら工房はお休みだったが、直売所は営業していた。

前回も品定めの末、いくつか実用的な磁器の焼き物を購入したが、今回もキレイな秋っぽい柄の食器を購入した。
金属のような質感と、モダンな絵付けに見入ってしまい、すっかり時間を奪われてしまった。(モチロンいい意味で)

有田からは国道202号を伊万里方面へ。
伊万里の道の駅でお土産品を物色。 
熊本で物色する機会をすっかり逸していたので、熊本に行くと言いながら、土産は佐賀。小城羊羹なんぞを買ってみる。

最近、ツーリングに行った地方の地酒を買うのがマイブーム。
焼酎どころの九州においては珍しく、日本酒のステータスが高い佐賀。
道の駅に1本だけ売っていた(残っていた)「東一」を手に入れた。

R202から県道52号で国道204号にスイッチ。
玄界灘南側のこの辺りには、橋で渡れる島がいくつもあって、一度訪れてみたいと思っていた。

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まずは福島。福島大橋を渡って、島内の県道103号を行く。
いたって普通の道路。途中、棚田の展望台があったので、鑑賞してみる。

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土谷の棚田

海に向かって滑り落ちる棚田の風景。
稲穂の風景とはいかなかったのは残念だが、先程買った小城羊羹をかじりながら、しばし眼前の展望に見入る。

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この後、島の先端の岬まで走ってみたが、その先はいかにも道が狭く、そこまでの道も思ったより大したことがなかったので引き返すことに。

続いては、福島の北側にある鷹島。
こちらも鷹島肥前大橋という立派な橋で繋がっており(少し前まではなかったような気がする)、 豪快にズバーーンと渡ると、すぐに道の駅「鷹ら島」がある。出迎えるのは、派手な船のオブジェ。 

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なんでもこの鷹島、周辺の海底で、元寇で沈んだ船がいくつも見つかっているらしい。元寇船で町興し。
こんな辺鄙な所の道の駅にも関わらず、駐車場に入り切らないほどの大盛況。本日も引き続き、シルバーウィークまっただ中の様相を呈してきた。

道の駅にいたら、なんとなく、鷹島はこれだけでいいような気がしてきた。
橋渡って道の駅にいただけでとんぼ返り。
結局、2つの島とも、道が思ったより普通で、あんまり楽しくなかったのが原因。
地図で見る限り楽しそうなんだけど、、やっぱ行ってみないとわかんないね。

R204を北上すると、呼子半島。先端の波戸岬を目指す。
岬の駐車場にある有名?なサザエのつぼ焼き店で、磯の味を楽しもうと考えた・・・のだが、訪れてみると、とてつもないクルマの数。駐車場目一杯で溢れかえっているじゃないか。

よもや波戸岬で満車渋滞に出会うとは思わなんだ。
サザエのつぼ焼きは諦め、国民宿舎の駐車場(こっちはガラガラ。ここで撮ったのが最初と最後の写真)まで行ってUターン。
道の駅「桃山天下市」で作戦を練る。

道の駅も大混雑、名護屋城も混雑とあって、残る楽しみ「呼子のイカ」も諦めざるをえなかった。恐るべしシルバーウィーク。
九州の各地で、こんなに人出に阻まれるとは思ってもみなかった。

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 Posted by at 1:22 AM
11月 072015
 

2015 11 07 09

東京モーターショーに行ってきました。

普段はクルマとは全く関係のない仕事をしている身ではありますが、会社の取引先である某国産メーカーからチケットを貰ったので、終了間際の1時間だけ見てきた次第。
そうでなくとも、今回はお目当てがあったので、ムリヤリ時間つくってでも見に行こうと思ってましたが。

長らくクルマ好きをやってますが、モーターショーに行くのは初めてだったりします。
モーターショーに並ぶクルマたちは夢のクルマばかりで、現実的に捉えられず興味が湧かなかったんですよね。(そういうのを展示するのがモーターショーだから仕方ないですが)

実際行ってみると、コンセプトカーもあるにはあるけれど少数。
世界的な注目度の低さが課題となっている昨今の東京モーターショー。ワールドプレミアとなるモデルもほとんどなく、飾られているクルマはWebや雑誌で見たことがあるようなものばかり。
新鮮味がほとんどなかったというのが率直な完走ですが、それゆえ、思ってたよりずっと身近に感じられたというのは意外でした。

何より、クルマだらけの会場に入り込んだ瞬間からテンション上がりっ放し。各メーカー自慢のいろんなクルマやバイクに囲まれているだけで、気持ちが昂ぶり血が沸き立つ感じ(笑
あぁやっぱり自分はクルマが好きなんだなぁ、なんてことをしみじみ実感してしまった。
周囲に同類の人種が溢れていて、日本のクルマ文化も、まだまだ捨てたもんじゃないなぁと感じました。

たった1時間の鑑賞ではまったく不完全燃焼でしたが、駆け足ながら興味を惹かれたモデルの一部を紹介。

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以下はホンダブース。NSX市販バージョンはカッコ良かった。
シビックタイプRは、まったく物欲の湧かないクルマになってしまいました。

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他にももっともっとたくさんのモデルがあるわけですが、たった1時間では到底見切れない。
おまけにその限られた時間の大半を、このモデルに費やしたから余計に時間がなかったわけですが。。。

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まだ免許も待っていない頃、当時住んでいた札幌のとある展示場に、モーターショーで出展されたあるコンセプトモデルが展示されていると聞き、いても立ってもいられずに観に走った記憶があります。

そのクルマの名前はSSM。ホンダがスポーツコンセプトとして出展した、2シーターオープンスポーツカーでした。
その時はまさか、将来そのクルマの市販バージョンを所有できるとは、まっったく思っていませんでした。

あの時のように、今日見た華々しいクルマに将来乗る時が来るんでしょうか。クルマ好きのささやかな夢。。。 
想い続ければ、記憶に残しておけば、いつかは乗れる、そんな出会いを信じてみたい。

ちょっと夢見た東京モーターショーでした。

 Posted by at 7:43 AM
11月 072015
 

2015 09 21 25

既に時刻は夕刻に近く、そろそろ本日の宿に向かわなければならない。
この日の宿は佐賀市内。一気に高速で走ってちょうど18時頃着というところ。
九重ICから大分自動車道へ。 

しかし、この日は午前中を熊本観光に費やしていたこともあって、いくら阿蘇を走ったとはいえ、少々物足りなかった。
せっかくなので、暗くなるまでもう少し粘ることにする。

日田ICで下りて、県道671号。
ツーリングマップルに走りが楽しめる峠道とあったけれど、これは不発。
国道211号に出てすぐに福岡県入り。小石原方面へ。

小石原の交差点から2km程手前から渋滞が始まる。
こんな山奥で渋滞!?小石原は山間にある焼き物の集落。そのせいか?と思ったが、単なる信号待ち渋滞だった模様。
その小石原の道の駅に立寄り、物産館を物色する。

さすが焼き物で名を馳せる小石原。あらゆる窯元の作品が一同に集まり、お手軽に品定めができるようになっていた。
閉店間際の店内で、しばらく品定め。陶磁器を眺めていると、時が経つのも忘れてしまうほど熱中してしまう。

この小石原の近くには、小鹿田焼の里がある。人里離れた桃源郷のような陶器の集落だ。
九州ツーリング唯一の未収録「九州再探訪[前編]」 で訪れたことがあり、その際は異世界の風情に大感動した思い出がある。
今回も訪れたかったが、時間が押していたので泣く泣くパス。
というか、あの時の異空間に迷い込んだかのような体験を、もう少し澄んだ記憶に留めておきたくて、わざと足を遠ざけたというのがホンネかも。

ここからは3年前、残暑厳しいある日の出来事。
山間に隠れるようにして佇む陶器の里の風景である。

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集落を貫く小川の流れ、陶土を砕く唐臼の響き。唯一無二のサウンドスケープ。
五感を刺激し、心の奥底に染み入る里山の桃源郷。それが小鹿田焼の里なのだ。

・・・・・・・

2015 09 21 26

小石原からは国道500号。小石原川沿いの薄暗いワインディング。
時間が時間だからだろうか、前後に全くクルマはおらず、すれ違うこともない。そこそこのペースでワインディングを楽しんでたら、あっという間に秋月。甘木ICから再び高速に乗る。

既に周囲は真っ暗。さすがにもう佐賀に向かおうということで高速を西進するが、ここで想定外の渋滞。鳥栖JCTから九州道で福岡方面に向かう車列が車線を塞いでいたのだ。
これは右車線をキープすることで逃れたが、またまた想定外。今度は佐賀大和IC直前で謎の事故渋滞。
残り2kmほどの距離をたっぷり時間をかけて走り切り、ようやく佐賀市内へ。

ホテルは佐賀市中心部からやや離れたところにあった。
黒川紀章の事務所が設計したという割には、取り立てて特徴の無いホテル。

それよりなにより、そこそこ大きなホテルにもかかわらず、周囲に何にもない。真っ暗。
佐賀市ってまともに訪れたことがなかったから、どんな市街地なんだろう??って怖いもの見たさ(笑)で選んだという確信犯なのだが、想像を絶するほど人の気配の薄い街だった。

夕食を求めてひたすら歩く。
さすがに駅の方には何かあるだろうと歩くが、歩けど歩けど何もない。
ようやく人の姿を見かけたと思ったら、ホストの客引き(笑
まぁそういうとこには飲み屋の一軒くらいあるだろうと入りこんだ小さな路地で見つけた鉄板焼きの店で、本日の夕食とした。

 Posted by at 12:42 AM
11月 032015
 

2015 09 21 24

やまなみハイウェイをそのまま直進すると、くじゅう連山を越えて長者原へと至る山岳ワインディング区間が待っているが、今回は国道442号。
前回九州ツーリング時は、黒川温泉、小国方面に向かったので、今回は真逆に進路を取ることに。

広大な牧場を横目に、ダイナミックにコーナーを駆け上がる!
さながら和製オー・ルージュ(笑

2015 09 21 23

豊後竹田には向かわずに、広域農道で東へ。途中、案内板もない交差点を左に折れる。
手持ちの地図(ツーリングマップル九州) のみを頼りに、経験と勘で判断。果たして大当たり。ざらついた路面ながら、自由にライン取りができるだけの広さを持った裏山のワインディングロード。

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深く分け入った先に、目指す温泉へ導く看板を発見。山を降りて、川沿いの温泉街へと向かう。

今回、久しぶりに訪れてみたかったのが、長湯温泉。
「温泉県」を標榜する大分県(「熊本ツーリング」なのだが、既に舞台は大分県)にあって、別府温泉の次に印象深い温泉地といえばここだ。

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かつて、一番最初に九州をツーリングした際に訪れて以来。
強烈な印象が残る理由は2つ。まずその泉質。全身泡だらけになる世界屈指の天然炭酸泉。
もうひとつは、河原のど真ん中にある超開放的露天風呂、ガニ湯。
温泉へのコダワリはすっかり薄れてしまったが、長湯温泉の深い味わいはまだ忘れてはいない。

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前回訪問時に訪れた大丸旅館の外湯は、建て替えが成されて、個性的な建築物に姿を変えていた。
ラムネ温泉館と命名された入浴施設は、藤森照信氏の設計によるもの。生々しい素材感と、狭小スケールの空間構成が特徴だ。

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ある程度予想はしてたけど、とてつもない混雑。芋洗い確実?だったけど、人気があるのは泡付きの激しい露天風呂のみで、内湯はガラ空きだった。
この内湯が穴蔵のようで素晴らしい。泡は少ないものの、土色の温泉だって素晴らしい。芋洗いよりよほどマシ。十分満足。
長湯温泉は一度、ゆっくり宿泊で楽しみたいものだ。

2015 11 03 06

長湯からは再び広域農道。ずばーんと走って北上し、県道621537号へ。
これを西側に走って、再びやまなみハイウェイへ。
長者原方面へと向かい、飯田高原の交差点角の売店でソフトクリーム休憩。

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こちら側から走ると、長者原付近でくじゅう連山の眺望が大迫力。
前回訪問時は雨天で、景色の代わりに水飛沫を上げながらストレート区間の疾走を楽しんだが、今回はゆったりと絶景を楽しんだ。

長者原から県道621号に折れて北上。
牧場の中を貫く「四季彩ロード」を走り抜け、九重方面へ。

地図を追ってみると、この日の目的もない気分次第なドライブがよくわかる。
阿蘇からくじゅう連山と、その周辺の高原を貫く無数のワインディングロードには、そんなアテもないドライブを何度でもしたくなる魅力に溢れているのだ。

 Posted by at 8:15 PM